日中韓を代表する携帯キャリア・NTTドコモ、KT、チャイナモバイルの3社が、人工知能(AI)サービス開発のために協力する。
11月29日、中国広東省広州コンラッドホテルで、3社による技術戦略会議(SCFA2017)が開催された。2011年に設立されたSCFAは、アジア最大規模となる通信事業者間の戦略協議体となる。昨年には戦略的協力の5年間延長に合意し、2022年1月末まで関係が維持されることとなった。
今回の会議では、AI、狭帯域IoT(NB-IoT)などの新分野でいかに協力していくかが議論された。そこで「AIタスクフォース」を新設することに合意。関連サービスの開発において緊密に協力していくとの決定がなされた。
KTとチャイナモバイルは、両社間の通・翻訳データ交換を通じて各社の多言語AIデータベースを精密化する計画。また、3社の人工知能、音声認識アプリプログラミングインターフェイス(API)も共有することにした。
KTのファン・チャンギュ会長は、「今年で発足7年目を迎えたSCFAは、NTTドコモ、KT、チャイナモバイルの3社が北東アジア3カ国でICTサービスを先行的に提供する基盤となった(中略)KTは日中韓の協力を通じて国内サービスの高度化はもちろん、グローバルAI事業推進に拍車をかけたい」と語った。
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