AI研究の重鎮トム・ミッチェル氏が「2017人工知能会議」語った課題と展望

ロボティア編集部
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ミッチェル教授は今後、伝染病の拡散経路予測など、AIを公益目的に活用できるよう、政府がモデル事業を10個ほど選定・推進することを提案した。一方、発生の可能性がある社会問題について、政府が対応策を用意しなければならないとも進言した。

代表的な社会的課題としては、「雇用の減少」を挙げた。そこで、労働者が再教育を受けられる特別休暇や支援金を支給する案や、フリーランス事業者や創業者が安定的に生活できる税制優遇策など政策支援案の設置を促した。加えて、AIがどのような職業に、どの程度影響を与えるか、雇用関連指数を開発する必要があるとした。

また、いくつかの企業がデータを独占することで、社会的な副作用が起こる可能性があるため「データの所有権制度」を整備することも提案した。加えて、データ利用時の個人情報流出の問題に備え、制度拡充の重要性を強調。自律走行車が交通事故を起こした場合に発生する倫理的な問題についても考えていく必要があると指摘した。