顔認証技術を応用し先天性疾患をAI診断...一部で人間の医師を上回る精度

写真については対面診察時に正面または斜めの角度から撮影したものを使用。いずれの研究グループの子供にも、コンピュータベースの顔認識システムによる診断を受けてもらい、あらかじめ既往歴を知らされていない、先天性異常に詳しい2名の専門医とではどちらがより正確な診断を行えるかを検証した。

受信者操作特性(ROC)曲線下の面積を調べた結果、胎児性アルコール・スペクトラム障害の診断精度については、コンピュータベースの顔診断システムも、人間の医師も同程度であったという。疾患別に見ると、特に人間の医師による判別が困難とされるARNDでは、人間の医師を上回る正確さで判別可能であることが証明されている。

なお、アルコール関連神経障害と診断されず、適切な治療を受けないまま成長した子供はやがて心の病を発症し、アルコール乱用・依存症の問題を抱えるようになる。今回の発見が胎児性アルコール・スペクトラム障害の早期発見・介入を促す一助となり、子供を取り巻く社会問題の解決につながることを期待したい。

大澤法子

記者:大澤法子


翻訳者・ライター。1983年、愛媛県生まれ。文学修士(言語学)。関心分野は認知言語学、言語処理。医療・介護分野におけるコミュニケーションに疑問を抱いており、ヘルスケアメディアを中心に活動中。人間同士のミスコミュニケーションに対するソリューションの担い手として、ロボット・VRなどがどのような役割を果たし得るかを中心に追及。

https://roboteer-tokyo.com/about