スマートフォンなどの通信端末から、ネットワークインフラ、IT機器まで幅広いICTソリューションを世界170か国で提供するファーウェイ。中国・深センにある同社の本社では、東京ディズニーランドの4倍を超える200万㎡もの広大な敷地に、約4万人の社員が働いています。同社社社員はそこで日々どんな生活をしているのでしょうか? ある若手社員の密着取材を通じてお伝えします。深センのファーウェイ本社で働く社員の1日を追いながら、同社キャンパスの様子をご紹介します。
熊志天 (シォン・ジーティエン)さん。ファーウェイ 端末チップセット研究開発管理部 エンジニア。湖南省出身、1990年生まれ。北京航空航天大学卒業、北京大学大学院修了。2014年7月に新卒としてファーウェイに入社、端末製品向けチップセットの開発に携わる。入社から3年、最先端の技術に関わりながらエンジニアとして成長するとともに、チームリーダーを務めるようになるなど責任も増し、日々の仕事にやりがいを感じている
7:30 起床
キャンパスの敷地内と3kmほど離れた地区にファーウェイが提供する社員用住宅がありますが、熊さんは深セン市が市内で働く優秀な人材に手頃な家賃で貸し出す市営住宅「人才房」に住んでいます。「家賃は月1,000人民元(約1万7,000円※)、50㎡の2LDKで、1人暮らしには十分な広さ。快適で気に入っています」(※1人民元=17円で換算)
7:50 シャトルバスで出勤
社員用住宅からはもちろん、ファーウェイ社員が多く入居する人才房からもキャンパスまでのシャトルバスが出ています。渋滞がなければ20分ほどで到着。「天気の悪い日や帰宅が遅くなりそうな日には、愛車で通勤することもあります。深センでは環境対策としてガソリン車用のナンバープレートの発行数を制限しているのですが、昨年宝くじ並みの確率と言われる抽選に運よく当たり、自家用車を購入できたんです!」
8:10 社員食堂で朝食
朝からオープンしている社員食堂で朝食を取ります。「中国では朝食をしっかり食べる人が多いですね。お粥や饅頭、麺類など、朝食メニューも豊富。今朝のチョイスは中国のパン・焼餅(シャオピン)、卵、豆乳、飲むヨーグルトです」
8:30 仕事開始
朝のチームミーティングの後、業務開始。「コンピューターに向かう時間が長く、ミーティングもホワイトボードの前に集合してさっと済ませることが多いです」
12:00 社員食堂で昼食
ランチももちろん、いろいろ選べる社員食堂で。「故郷の湖南は辛い料理で有名です。今日もスパイシーな麺料理にしました」キャンパス内には各エリアに食堂がありますが、昨年オープンしたこのフードコートスタイルの食堂には吉野家も入っており、幅広いメニューとおしゃれな雰囲気で人気を博しています。
13:00 昼寝
中国では昼寝の習慣が根づいており、ここファーウェイ本社でも急いで食事を済ませると、長めの昼休みに簡易ベッドで仮眠をとる人がほとんどです。「昼寝をすると午後はすっきり元気に仕事ができます。日本の皆さんにもおすすめですよ」この時間帯のオフィスは照明を落とし、電話も鳴らずとても静かです。
13:30 午後の業務開始
15:00 でちょっとひといき
キャンパス内には数か所にillyコーヒーのカフェがあり、社員の憩いの場兼ミーティングスペースとなっています。「社員のIDカードは微信支付(WeChat Pay)などのモバイルペイメントとひもづけられるので、社食やカフェでの支払いに便利です。キャンパス周辺のお店やレストランでも利用できます」
18:00 キャンパス内をシェア自転車で移動
キャンパス内は移動のためのバンが巡回していますが、本数が限られているうえ、18時台で終了してしまいます。そこで活躍するのが、中国では欠かせない生活インフラとなっているシェア自転車。路上にたくさんのシェア自転車が駐輪されており、エリア間の移動に重宝されています。「深センは暑い日が多く、自転車だと汗だくになってしまうのが難点(笑)。でも急いでいる時には便利です」
18:30 社内の体育館でバドミントン
定時で退社できる時は、キャンパス内の社員向け福利厚生施設が集まるエリアにある体育館で、バドミントンを楽しみます。本社の社員の間では適度な運動量とゲーム性でバドミントンが人気。部の大会、部門の大会、全社大会など頻繁にトーナメントが開かれるそうです。「ちょうど部門大会の予選を通過したところで、練習に励んでいます」
19:30 キャンパスの近くで夕食、帰宅
「仕事が長引きそうな日は夕食も社員食堂で済ませますが、今日は気分を変えて外食です」健康のために、徒歩で40分ほどかけて帰宅することも多いとか。
休日は友人とドライブ
休みの日には愛車で郊外へドライブに。写真も趣味の1つです。「友人と映画を見たりランチをしたり、近場でゆっくり過ごすことも多いです」大の日本好きでもあり、先日も両親と一緒に京都旅行に訪れたばかり。「日本のエンジニアとも仕事をしたことがありますが、技術に対する厳しい目と高いプロ意識に“匠の精神”を感じました」
楽しみながら日々成長
大学院修了後、外資系企業・中国企業含め複数の企業から内定を得ていたという熊さん。「グローバルなICT業界のリーダーであること、実家のある湖南省から本社が近いことから、ファーウェイを選びました。別の会社に就職した学生時代の友人からは、成長のチャンスがあってうらやましい、いい決断をしたと言われます」ファーウェイで働きたいという友人も多く、これまで3名ほどかつてのクラスメートを紹介し、いまでは同僚となっているそうです。「変化の激しいコンシューマー向け端末製品に関わる研究開発では、お客様の要望に迅速かつ柔軟に応えることが求められます。毎日忙しく、プレッシャーも大きいですが、チームワークで困難を乗り切ったときにはやりがいを感じます。僕のキャリアはまだ始まったばかり。この先長い道のりなので、日々の生活を楽しみながらがんばっていきたいです」
※本稿はファーウェイ・ジャパン発行の広報誌『HuaWave Issue 28』に掲載された「ファーウェイ社員の1日@深圳本社」から許諾を得て改題・転載したものです。
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