中国の人気火鍋チェーン・海底撈「ロボット化店舗」で攻勢

ロボティア編集部2018年10月26日(金曜日)

中国の有名火鍋チェーン「HaiDiLao(海底撈)」が、キッチンやホールにロボットを導入。業務効率化を目指す方針だ。HaiDiLaoはこれまでネズミの出没などに悩まされてきたが、衛生管理面でもロボットを利活用していく。

中国メディアによれば、HaiDiLao は10月28日にスマート店舗を北京に出展する。世界で300店舗以上を運営するHaiDiLaoにとって、最初のロボット店舗となる。

同店舗では、「IKMS(Intelligent Kitchen Management system)」が採用され、材料の管理や料理、食べ物のサービング、食器改修、休憩時間の業務全般にロボットが利用される。IKMSは店舗効率化の脳の役割は他紙、リアルタイムでキッチン全体の状況をチェックする。そこには、調理状況、在庫状況、賞味期限状況などがすべて含まれる。

例えば、ロボットが自動で食材を配合することで、調理過程の効率が高くなる。また野菜など食材に関しては、温度や新鮮さ、滅菌状態を保つ密閉空間で制御するため、異物混入を防ぐことができるという説明だ。

また店頭には、10台の「ピーナッツロボット」が配置される。同ロボットは、上海ロボットメーカー「Keenon」が、HaiDiLaoの店内状況に合わせて開発したものである。

ピーナッツロボットの主なタスクのひとは、食材をサーブすることだ。ナビゲーション機能を搭載した同ロボットには56個のセンサーが搭載されており、自律的に障害物を回避することができる。また双方向コミュニケーションも可能。音声認識技術で言語を理解する。
もう一つのタスクは、食器の回収だ。回収後には、担当者に音声でその旨を伝える機能が備わっている。また倉庫でもロボットが活躍する。倉庫ロボットはフロントの注文システムと連動。ロボットアームで食材を倉庫に搬入する役割を担う。

このロボットレストランモデルは、HaiDiLaoの創業者であるZhang yong氏とパートナー企業であるパナソニック、YONYOU、iFlyTek、アリババクラウドが協力してつくった。
全体的な計画は、HaiDiLaoが3年かけて練り上げてきたものだ。今後、自動化により手作業のミスが減ることを期待されている。

HaiDiLaoは先月、香港株式市場に上場。集まった資金は72億香港ドルを超えた。資金は、新店舗開店と既存店改装に使われる予定だ。上場時点で、店舗数は363となっている。

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