結婚式やイベント会場などで、人間のカメラマンに代わり写真を撮影してくれるサービスロボットが登場した。Servicerobots.comがリリースしたエヴァ(Eva)だ。エヴァは部屋やスペースを歩き回り、顔認識技術を利用して顧客に写真撮影を勧める。エヴァが撮影した写真はすべてクラウドプラットフォームにアップロードされ、スマートフォンなどを通じて共有することができる。もちろん、出力デバイスから写真を印刷することも可能だ。
エヴァは身長が約5フィート(約152cm)で、23.8インチ(約60cm)のタッチスクリーンを備えている。赤外線センサーが装着されており障害物を回避して移動する。加えて、スマートマップを構築する機能も搭載されている。ロボットのコミュニケーションタイプもニーズに合わせてカスタムすることができ、写真撮影後にはソーシャルメディアへの投稿などもサポートするという。
現在、Servicerobots.comは、エンターテイメント、レセプション業務などなど、さまざまなシチュエーションでエヴァを活用している。肩にカメラを載せた姿が、なんだかとても愛らしい。
解説動画を見る限り、撮影能力自体はまだまだ人間のカメラマンとは比べられないほど低い。また、人間のカメラマンに要求されるのはイベントの進行を妨げず黒子のように徹することだが、その点、エヴァは非常に目立つ存在でもある。とはいえ、勝手に歩き回り撮影を促してくれるというコンセプトはとてもユニークだ。インスタグラムなどの普及により、イベント会場での写真撮影の需要が高まるか、今後の普及動向が気になるロボットのひとつである。
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