韓国・仁川空港「ガイド&掃除ロボット」登場! 出入国ロボ管理官も開発中

ロボティア編集部2017年6月20日(火曜日)

 2017年7月から、韓国の玄関口・仁川国際空港に、旅行客の案内や構内の掃除を担うロボットが登場する。

 仁川国際空港を管理する仁川空港公社は6月19日、案内ロボット5台および掃除ロボット5台をテスト運用する予定だと明かした。仁川空港公社は今年2月から、国内のロボット製作会社と共同でロボット開発を進めてきた。今回は、空港のラウンジで食事などを運ぶ「サービングロボット」、また利用客の荷物を代わりに運ぶ「荷物運搬ロボット」がテスト導入される。なお4月からはすでに、利用客に同伴して荷物を持ったり、出国前に荷物を持って待機してくれる「ショッピングロボット」がテスト運用開始されている。

 なお仁川空港公社は、出入国業務を支援するロボットの開発も進めている。出入国口付近で機内持ち込みが禁止された物品を回収したり、手荷物を受取る場所まで顧客を案内するのが、同ロボットの役割となる。

 ロボットの導入により人間の業務が代替され、人員削減につながる怖れがあるという懸念に関連して、公社側は「ロボットは人材を置き換えるのではなく補助する」と説明している。ロボットはサービスの空白を解消し、深夜時間勤務および強度の高い肉体・感情労働を引き受けてくれるというのが公社側の説明だ。

 仁川空港公社のチョン・イルヨン社長は「先端技術の開発と導入に拍車をかけ、空港産業の技術革新を牽引するスマート空港として飛躍したい」とコメントしている。

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