超小型洗濯機から新型掃除機まで...スマート家電&ロボット続々

ロボティア編集部2016年7月27日(水曜日)

 アプリと連携し操作・管理ができる「スマート家電」が、省エネを推進する風潮とスマートフォンの普及に伴い世界中で人気を博している。そのスマート家電は最近、便利さに加え、デザイン性やコンパクトさも充実してきている。

 ウインド(Wynd)はいつどこででもきれいな空気を吸うことができる、携帯用空気清浄機だ。 既に、クラウドファンディングサイトのキックスターター(Kickstarter)で目標額の10倍を超える資金を集めている。この製品の本体下部には小さな移動式センサーが取り付けられていて、アレルギー物質など、空気の質を随時チェックすることができる。測定した空気の質は、スマートフォンでいつでも確認することができる。

 円筒形になっているウインド本体は、このような測定結果をもとに周りの空気を吸引し、浄化する。 本体の上にはきれいな空気を放出する排気口がある。 スタンドも備えており、きれいな空気を特定の場所に向けて吐き出すこともできる。本体の大きさはタンブラー程度に過ぎず、どこにでも気軽に持ち歩くことができるのも魅力だ。 かばんに入れて旅行や出張に行くこともできれば、ホテルのような場所に置いて使うこともできる。 色はブラックとホワイトのふたつの中から選ぶことができる。

スマート空気清浄機_wynd
wynd photo by kickstarter

 一方、一見マウスのように見えるアイマウォッシュ(ImaWash)は、実は手のひらサイズの携帯用洗濯機だ。しかも、超音波洗浄機。とてもコンパクトなので、旅行にも気軽に持って行くことができる。

 使用方法はいたって簡単だ。おけに水を入れ、1.5kg未満の洗濯物と洗剤を入れて電源プラグを差し込んだまま、アイマウォッシュ本体を入れれば完了だ。 30分ほど経てば洗濯が終わり、電源もまた、勝手に切れる仕組みになっている。この製品は超音波を利用し、埃のような粒子を退け、きれいに洗ってくれる構造となっている。

 なお、この洗浄方法だと一般洗濯機で洗濯するよりも、生地を傷つけないというのがポイントだという。 一緒に洗うのをためらうペット用品や、掃除用の雑巾も、これさえあれば手軽に洗濯することができる。また、ケチャップや口紅、泥などのしみもきれいに洗い出すことができるという。

 もちろんこの製品には洗浄機能しかないので、洗い終わったのちには干さなければならない。 この製品は、クラウドファンディングサイトである、インディゴーゴー(indiegogo)を通じて資金を集っている。

スマート掃除機_Braava240
Braava 240 photo by iRobot

 最後に、既存の掃除機ロボットとは一線を画す、お掃除ロボットをひとつ紹介したい。

 ブラヴァ240(Braava 240)はアメリカの家庭用ロボットメーカー・アイロボット(iRobot)が披露した雑巾がけロボット。すでにおなじみとなっている、同社のルンバシリーズよりサイズは小さいが、床掃除に着目し、部屋全体をサーチした上で効率的に掃除できるようになっている。

 このロボットは、本体の前方から水を撒き、機体の底部分に取り付けられたパッドを利用しながら、まかれた水を吹き上げ、雑巾掛けをしてくれる。 使用できるパッドは全部で3種類。水掃除用のほか、乾いた雑巾代わりになるパッドや、水をほんの少しだけ使用するパッドがある。

 パッドを選ぶだけで、水の噴射量まで決められる。パッドを挿入すると、パッドの種類をロボットが認識し、用途にあった掃除を行ってくれる。ブラヴァ240は従来のお掃除ロボットに比べると非常にコンパクトで、家具の下や凹凸のある狭い空間も入り込んで快適に掃除することができるよう、本体が平らに設計されている。内部には、リチウムイオンバッテリーが内蔵されている。大きさは170.1×177.8×83.82mm、重さは1.22kgだ。 価格は199.99ドル(約2万円)となっている。