2021年までに東京大学の入試突破を目指している人工知能「東ロボくん」が今年、有名入試専門学校の大学入試模擬センター試験に挑戦し、苦手な科目だった数学の成績を上げることに成功。偏差値64以上に達したと、国立情報学研究所などが14日に発表した。
他教科を含む合計では、偏差値58を記録、昨年の47から大きくスコアを伸ばした。東京大学合格にはまだ及ばないものの、国公立33大学、私立441校の大学で合格可能性80%以上という判定を受けた。
東ロボくんは、模擬センター試験で国語と数学、世界史など5つの教科、計8科目を受験した。数列と統計の問題を公式に代入して解くなど改良された結果、2種類の数学のテストで100点満点中、数学1 Aは75点、2 Bは77点という成績を収めた。偏差値で換算すると、昨年は47点と52点だったが、今年はそれぞれ64点、66点まで大幅に上昇した。世界史の成績も上がり偏差値は67になった。問題の解釈については、人が一部手で入力したとされる。
同研究所では、2011年から人工知能の可能性を模索。「ロボットは東大に合格できるのか」というプロジェクトを開始した。東ロボくんは、各科目の試験に挑戦するために開発された、いくつかの人工知能プログラムの通称で、昨年多くの科目で偏差値50程度を記録し、「通常の高校3年生と同様の水準」という評価を受けていた。
photo by 21robot.org







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