米国に拠点を構えるWhirly Max社が、庭を管理するスマートロボット「Yardroid」(ヤードロイド)を発売開始する。ミニタンクのような筐体の同ロボットは、芝刈り、水撒き、殺虫剤散布機能などをそなえ、給水も自動で行う自律移動型ロボットだ。6インチ(約15cm)の高さの障害物や45度の斜面も走行することができる。
Yardroidはコンピュータビジョンと人工知能(AI)によって制御される。芝生の上を走行しながら、自動的に同じ高さに芝を調節する。また頭部に装着された噴出口からは、水撒きや害虫を追うため、30フィート(約9m)の距離まで水を撒くことができるようになっている。
“水鉄砲”は2ガロン(約7.57 L)の貯水タンクから放出される。自動水栓バルブを通じて、同タンクへの再給水も可能だ。ケースによっては一日に数百ガロン(2000リットル程)の水を撒くことができる。水撒きの他、必要最低限の化学物質を使用することで、殺虫剤や除草剤として昆虫・クモ・雑草類を抑制するために使用される。ロボット頭部には、葉っぱを除去するための送風機も搭載されており、コンピュータビジョンとAIで対象(葉)を認識し、清掃業務を行う。
Yardroidは「セキュリティロボット」の役割も果たす。カメラとLEDライトを利用して、侵入者を監視、録画しながら、警告も行う。侵入者がいた場合には、水をかけて追い払ったり、時間稼ぎも行うという。なおロボット自体の盗難を防ぐために、管理用のパスワードシステムも搭載されている。
Whirly Maxは2018年からヤードロイドを開発開始。2021年に2500ドル(約270万円)前後の価格で発売する予定だ。
【Photo by yardloid HP】