ハウステンボス「変なホテル」ギネス認定...ロボット接客員の課題とは!?

ロボティア編集部2016年11月18日(金曜日)

 ハウステンボスが運営する「変なホテル」が、「初めてロボットがスタッフとして働いたホテル」としてギネス認定された。17日、同社が受賞について公表した。

 変なホテルは、2015年7月にオープン。人間の代わりに、16種、合計186台のロボットが顧客を接客する。現在、人間の従業員はわずか9人だが、去る8カ月間の間に1億円の利益を出した。

 ギネス側は、ロボット技術を利用した接客システム、および最近の実績を高く評価。今回の受賞にいたったとした。ハウステンボスの沢田秀雄社長は、今後3~5年以内に国内・国外で100店舗を展開する目標を掲げた。

「ギネス記録に選ばれて驚きましたが嬉しい(中略)(変なホテルは)世界で最も生産性が高いだけではなく、楽しい、喜んでもらえるホテルを目指す」(沢田社長)

 ロボットをサービス業に導入するメリットのひとつとしては、「集客効果」がある。見慣れないロボットが接客してくれる“良い違和感”は、訪れる人々を惹きつける大きな要因となる。とはいえ、サービスの現場にロボットがいることが当たり前になれば、次第に接客の質が問われはじめるかもしれない。事実、中国のとあるレストランではいち早くロボットウェイターを導入したが、接客に難があるということで“解雇”されている。

 ロボットが今後、ホスピタリティーをどこまで高めることができるか。ロボットがもたらす生産性の向上とともに、注目したいイシューだ。

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photo by 変なホテルHP