中国・百度が自動走行車の商用化に意欲

ロボティア編集部2015年12月19日(土曜日)

 中国ポータルサイト最大手・百度(バイドゥ)が、Googleに対抗し、自動走行車(無人自動車)の商用化を3年以内に達成する計画だと発表した。

 12月15日、中国メディアは、百度が今後3年以内に無人自動車を発売、5年以内に大量生産体制に入る計画だと報じた。

 昨年7月にBMWと手を取り、自動走行車の開発に乗り出した百度は去る10日、北京市内の道路30㎞を試験走行することに成功している。

 百度で自動走行車の開発を担当している主席副社長・王勁(ワンジン)氏は、「未来の自動車はスマートシステムを駆使して自律的に走る」とし「10年以内に新しく登場する自動車のうち、80%が自律走行技術を搭載するだろう」と展望した。

 百度は自動走行車開発で先を行くGoogleに迫る意気込みだ。Googleはこれまで、Google Xというプロジェクトを通じて、自動走行車開発に積極的に投資してきた。 Googleは2009年に世界初の無人車運行に成功、2017年までに公道で自動走行車を走らせるという計画を立てている。百度の計画は、Googleより1年ほど遅れることになるが、技術的な差はそれほどないとしており、キャッチアップ体制を整えながらGoogleを追走するものとみられる。