インドに押し寄せるロボット化の波。その"浸食"は先進国さながら

ロボティア編集部
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thanhniennews

いくつかの仕事がロボットに代替される過程で、新たな仕事が生まれている。産業分析企業メトラ・マーテック(Metra Martech)社の研究は、ロボットが組立ラインから排除する仕事の数よりも、新たに創出する仕事の方が多いことを示している。インドは助けを得ることができる。ボストン・コンサルティング・グループと、インド産業連盟の報告によると、インドの工場の労働生産性は主要国の中で最下位だ。インドよりひとつ上のブービーにランクインしているブラジルでさえ、インドの労働者より3倍の生産性あるというデータがある。

ロボット国際連盟の資料によると、インドのロボットの設置数は、2013年に前年比で23%上昇。年間売上台数は、1900台という年間最高記録を打ち立てている。ただそれでも、その数は中国に比べるほんのわずかだ。中国では、2014年に約5万6000台のロボットが販売されている。もちろん、世界最大の市場である。iPhoneの製造を担当するフォックスコン・テクノロジー・グループなどをはじめとする中国企業が、人件費の低い他のライバルに対抗しているからだ。

工場の仕事だけではない。首都デリーの北東約80キロの位置にある都市・メーラトでは、地元の警察が、交通案内の忙しさを解消するためにロボットを使用することを検討しているそうだ。市内の副監察官であるラミット・シャルマ(Ramit Sharma)氏は、電話取材でそう話した。また、コタック(Kotak)が発行した 今年6月の報告書によると、情報技術関連の会社や銀行も、末端の事務職員の業務を代替えするために、ロボット化や自動化を進めてようとしている。

その労働者数と相対的に見比べるならば、中国とインドはまだわずかしかロボットが浸透していないと言える。 IFRのデータによると、東南アジア諸国のロボット密度(工場労働者1万人あたりのロボット台数)を牽引するのは、タイ、インドネシア、マレーシアだ。

ロンドンに本拠地を構えるスタンダード・チャータード(Standard Chartered)銀行のシニアエコノミスト・Madhur Jha氏は、次のように指摘する。

「インドには(ロボット化、自動化における)競争で敗北する脅威が潜在している周辺国は、わずかにより開発された強力な製造拠点を持っており、競争力を維持するために自動化を迅速に進めています。」