南アフリカで「AI薬品調剤ロボット」開発進む...服用量のラベルを6秒で生成

南アフリカで「AI薬品調剤ロボット」開発進む...服用量のラベルを6秒で生成

Posted date:2019.03.11
Photo by CSIR

南アフリカ共和国の科学産業研究評議会(CSIR)がRight ePharmacyと提携し、薬品を調剤する新しいロボットの開発を進めている。製品はプレトリアで開催されたイベントのワークショップにて披露された。

Right ePharmacyは医薬品の設計を専門とする企業。調剤ロボット「AVA34」を開発する上で、セキュリティが最重要事項だったと説明する。同社CTOのAndre Van Biljon氏は、すでに市場に出回っているロボットは薬品の識別は可能であるものの、調剤まではできないと説明。一方、新しく開発されたAVAは、調剤過程を二重にチェック。ピックアップした薬品が正しいか否か確認するために、画像やバーコードをスキャンする機能を備えており、疑わしい項目については廃棄して患者に提供しない。他の競合製品は、それら調製過程の完璧な精度を確保することができないというのがRight ePharmacy側の主張だ。

AVAは薬袋に薬を投入する機能を備えており、ひとつの項目ごとに6秒以内に服用量のラベルなどを生成する。一時間あたりに換算すると、550の薬袋を作成することができる。印刷された投与量などのラベル情報は内部的に即時に廃棄され、ロボットは患者の情報を保存しない。患者のプライバシー保護する仕組みも組み込まれているという訳だ。

南アフリカ共和国では、慢性疾患の患者を対象とした医薬品の処方説明の約30%が、袋型で提供されるという。これはかなりの規模だそうで、袋型の医薬品は月間に4000万個程度になると推定されている。Biljon氏は他のアフリカ地域の場合、慢性患者に供給される品目の最大80%が袋の形状であると付け加える。

AVA34のプロトタイプは2018年12月に完成しており、デザインをデジタル化し生産計画を立てる過程が次のステップとなっている。