
「釜山で韓国最大のドローン国際展示会を開催するのも、ドローンを市を取り巻いた産業として育てていこうという文脈からです。釜山がドローン産業に力を入れていることをアピールして関心や企業を誘致したい。今年のドローン展が成功するかどうかは分かりませんが、盛り上がり次第で今後の方針も決めていきたいと思っています。なお、日本からは千葉大学の野波健蔵教授も招待させていただいています。日本ではドローン産業が韓国よりも進んでいると聞いていますが、釜山市も積極的にアピールしていきたいと思います」(ホン氏)
ここからは筆者の個人的な意見となるが、日本企業と韓国企業がコラボして世界のビジネスを席巻した例は少なくない。ドローン産業においてもお互いの長所を利用し合えば、欧米や中国に勝つという未来も現実的になってくるのではないだろうか。
グローバル市場で世界の空を飛びまわるであろうドローンとそのビジネスに、国境云々を言うのはもはや的はずれかもしれない。が、両国のドローン事情に触れていると、ついそんな未来を描きたくなる。
(取材・文 河 鐘基)