ドローンの普及とともに、世界の人々の間では「ドローンはどんな用途に使えるのか」また「ドローンと関連した新しい仕事はどのようなものになるか」という議論が盛り上がりを見せている。
すでに、流通や配送、農業、ジャーナリズム、PV撮影、セキュリティーなどなどの分野で使用されはじめているドローンだが、その他にはどのような用途が新しく登場するのか。世界の人々が予想する「ドローンの新しい使い道」をいくつかピックアップしてみたい。なお、紹介するものは実際にすでに使用されている例もあれば、登場が期待される使い道、また夢に近いものもある。
沿岸警備用ドローン
さらに大型で、長時間飛行できるドローンが開発されれば沿岸警備に使えるのではないか。実現すれば違法漁業を取り締まることも可能に。
環境コンプライアンス用ドローン
採掘現場、オイルサンド、また大規模な建設プロジェクトを監視するため、政府によって使用される可能性が。センサーなどを使用して、有害物質の流出などコンプライアンス的な問題を検出することができる。
漁業用ドローン(水中ドローンを含む)
漁船に配備され魚の大群を発見するのに使われる。水中用ドローンは、沈没船を発見したり、トレジャーハンティング(宝探し)にも使用される可能性がある。
トレジャーハンティングが契機になり開発された水中ドローンはこちら>>>
下水道を遠隔管理するドローン
もし小型で高性能なドローンが登場すれば下水道に侵入することができる。カメラや工具を装着させ点検作業に用いれば、人間が作業するより安全で長時間にわたり管理が可能。
災害対策用ドローン
災害対策のためのデータをいちはやく提供し、復旧や支援状況をモニタリング。効率的かつ安全に災害を解決できる人材、いわゆる災害コーディネイターという職業の“武器”になる可能性がある。
日本発災害用ドローンプロジェクト「ドローン・バード」の詳細はこちら >>
地雷モニタリングドローン
センサーで地雷を検知して危険をしらせる。技術が発展すればアームなどを搭載したドローン自体が地雷を撤去する日も来る?
アクティヴィスト(活動家)用ドローン
さまざまな社会活動家が現場の様子を発信したり、個別の用途で使用できる。オクラホマでは、売春と戦うアクティヴィストがドローンを使用した監視活動をはじめ物議を醸している。ジャーナリストの用途に近いか。
害虫駆除用ドローン
空中からモニタリングしたり、薬を散布することで害虫対策に活用できる。ドイツ蚊統制協会はすでに蚊の退治にドローンを投入している。
手術用ナノドローン
ナノドローンが人間の体に侵入して異常を検知。治療に役立てることができる。動物の治療にも応用可能か。
アート用ドローン
ドローン自体の発光をより洗練させ、連携飛行や自律飛行技術、映像投射技術などと組み合わせれば、空中で新たな表現=アートを生み出せる可能性も。
(ロボティア編集部)