ロボットスタート北構武憲氏に聞く、ロボット化する社会と広告

ロボットスタート北構武憲氏に聞く、ロボット化する社会と広告

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Posted date:2016.02.14

ロボットスタート-02
ロボットスタートが運営するロボスタドットインフォ

 ロボットスタートは、ロボットビジネスの黎明期にいち早く業界に飛び込んだということになるかと思いますが、まずはどんなことからはじめられたのでしょうか?またビジネスを展開する上での困難は?

 今でこそいろんな関係者の方たちとお仕事させていただいていますが、会社を設立した当初は、正直、何から手をつけてよいか分からない状態でした。ちょうど、以前ヤフージャパンに勤めていた時のことを思い出しました。

 私や中橋がヤフージャパンの社員だった99年当時、社員の数はまだ100名前後。インターネットサービス自体も黎明期で、いろんなものが不足していました。しかし、社内には「ないならうちで作ろう」という雰囲気やマインドがあった。ロボットビジネスをいざはじめようと思った時も同じで、お手本や情報が何もない状況でしたが、やれることからやろうと。そこでまず、ロボット関連の情報を発信するという形で、コミュニティーに寄与することから始めました。

 例えば、弊社でPepperのアプリを開発しようと考えて検索してみたのですが、ネット上には関連情報がほとんどありませんでした。その後、開発者用の機体を手に入れたまではよかったのですが、その開発環境マニュアルやドキュメントもすべて英語。英語はあまり得意ではなかったのですが、中橋と手分けして翻訳した後、すべてを技術情報共有サービスであるQiita(キータ)に公開しました。Qiitaはエンジニアの方が情報の共有や、気になるものはブックマークのような形(ストック)で保存できるサービスです

 メディア運営をはじめたのも同じような経緯でした。ネット上にサービスロボットの情報がまったくなかったので、私たちが足を運んで見つけた情報をブログに整理していきました。

 プログラマーの方たちも情報が欲しかったみたいで、多くの方たちに発信した情報を見てもらうことができました。イベントや勉強会で名刺交換をすると、「あれ、この会社のロゴ見たことある」と言ってもらえるようになり、それがきっかけで情報交換するようなことが徐々に増えていきました。現在、QiitaのPepper関連タグで一番ストックされているのはソフトバンクロボティクス公式による「アトリエ秋葉原」ですが、二番目がロボットスタートです。

 そのようなことを続けていると、いろいろなつながりやビジネスが生まれてきました。当初も今も、そうした情報発信をしながら関係者の方々と関係を築き、ビジネスをひとつずつ作っていくという形が多いです。

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