ロボットスタート北構武憲氏に聞く、ロボット化する社会と広告

ロボティア編集部
ロボティア編集部

コレグラフ
Choregraphe photo by youtube

 ロボット固有の特徴はさまざまな分野で新しいイノベーションを促しそうですね。ちなみに、さきほどロボット関連アプリの開発を進めるデベロッパーも増えているというお話でしたが、どのような企業が多いのでしょうか

 業務プログラムを作っているような会社やスマホアプリを作っていた会社が、ロボット関連アプリの制作を新たに始めたというに様々なケースがあります。

 スマホアプリはすでに競争が熾烈です。iPhoneが出たばかりの頃は、今ほど表現がリッチなアプリでなくとも、ダウンロードされていました。しかし、最近のアプリは画像も音声も質を高める必要があり、さらにテレビCMを使ったプロモーションを行うことも必要になってきました。

 結果、中小企業が入る余地がだんだんと少なくなってきている。それでロボット分野に新しい魅力を感じて、進出してくるというケースもあります。

 ちなみに、ロボット関連のアプリを開発するというのは、技術的に難しいものなのでしょうか?

 プログラムに慣れた人たちであれば、技術的に難しいことはそれほどないと思います。Choregraphe(コレグラフ)というビジュアルプログラミング環境が無料で提供されているので、ある程度トレーニングを積むとアプリ開発が行えます。Python(パイソン)が書ければ作りこむことも可能です。

 ただ、ロボット特有の難しさもあります。ロボットは平面じゃなく“立体”なので、プログラミングと同時に動きを振り付ける必要があります。効率化させるためにコードを書くという種類のものではなくて、新しいキャラクターを作るということに近いです。

 実際にアプリ開発について情報交換していると、コードを書いた部分よりも、動きやしゃべりの方がより目につく傾向があると聞きます。制作者が社内の人に見せると、「もっと、コミカルな動きにならないの」や、「もっとおもしろいこと言わせられないの」などの意見が出ることが多いと聞いています。

 先ほど申し上げた通り、プログラム自体はそれほど難しくないですが、気の利いたものが作れるかどうかという部分では、+αの技術が求められそうです。立ち位置としては演出家みたいな役割になると思います。ロボット振付師みたいな。ソフトバンクロボティクスでも、Pepperにプログラミングをする方々はプログラマーと呼ばず、ロボットクリエイターと呼んでいると聞きました。