自動車メーカー・フォード(Ford)が、今後5年間の間、準自動走行システムの開発投資を3倍に増やす方針だ。準自律走行システムとは、完全な自動走行システムの前段階であり、混雑区間の走行支援、完全な自動駐車補助システム、歩行者検出および衝突警告システム、知能型スピードリミッター、混雑交通区間におけるブレーキ作動、車線案内などの技術を意味する。同社マーク・フィールズ(Mark Fields、上写真)CEOは22日、スペイン・バルセロナで開幕されたモバイル・ワールド・コングレス(MWC)のスピーチで、その旨を明かした。
マーク・フィールズCEOは「”フォードスマートモビリティ計画”を打ち出し、従来の自動車会社から、自動車とモビリティを同時に追求する会社に発展する」と宣言。また、「自動走行車の開発など、自動車のモビリティ革命が頂点に達している(中略)技術と革新は、人々の生活を向上させる機会を提供している」とも言及している。今後3倍ほどの投資を増やすことにしたのは、そのスマートモビリティ戦略の一環であるという。
フォードは今年の初め、雪上で走行可能な完全自立走行車の技術をラスベガスで披露している。
photo by Ford