クアルコム社長、ポストスマートフォン時代の新産業に言及

ロボティア編集部
ロボティア編集部

 今後、構想している新事業のうち主に集中する分野を尋ねられると「すべての分野に機会がある」とし、スマートフォン市場との比較から今後の戦略について言及した。

「まだ新事業の分野はスマートフォン市場ほど大きくない。しかし、今後5年以内にスマートフォン市場と同じくらいチャンスがあるものとみている。昨年のチップセットの売上高の10%が、スマートフォン以外の事業から発生している。今後5年間では、新事業の成長率がスマートフォンよりも高いと予想している。4G、5Gなど移動通信網の進化とともに成長はより強くなるだろう。ただ、企業が新技術に投資することは難しいことだ。多くの企業がリスクや負担の増加を避けるために新技術に積極的に投資しない。リスクを取って先制的に投資することが、クアルコムの競争力の源泉である。クアルコムは毎年、売上高の20%を着実にR&Dに投資している」

 今回のMWCで注目を集めた5Gとバーチャルリアリティ(VR)については、次のように示唆した。

「まず、5Gが何であるか定義する必要がある。まだ標準化などが達成されていない。そのためクアルコムとしては、さまざまなパートナーと協力して機会を模索している。クアルコムは、有利な立場にある。4Gの技術競争力が、5Gでも主導的な地位を確保するのに役立つはずだ。VRは、高精細グラフィックと高性能コンピューティング技術などが必要である。この分野にも積極的に投資している」

 さまざまな新産業の芽が生まれ、ポストスマートフォン時代が始まりつつある。アーベルレ氏が語るクアルコム社の現在と、今後の戦略を読み解く限り、社会のロボティケーション(ロボット化)は着実に進みつつあると言えそうだ。

(ロボティア編集部)