ドバイではドローンレースの他にも、「ロボットラクダレース」など、すでに様々なイベントが過去に行われている。今後も、ロボティクス分野におけるスポーツエンターテイメントをより一層盛り上げることで、自国のイノベーションに力を注いでいく方針なのかもしれない。
一方、スイスでは今年下半期に、最新のロボットをまとった身体障害者「バイオニックアスリート」たちによるスポーツの祭典「サイバスロン(Cybathlon)」が開催される。主催はスイス国立コンピテンスセンターロボティクス研究所(Swiss National Competence Centre of Research in Robotics=NCCR Robotics)だ。動力付き人工膝、着脱可能な人工腕、強化外骨格、電動車椅子、筋肉電気刺激装置、最新型ブレイン・コンピューター・インタフェース(BCI)などを使った、さまざまな競技が用意されているという。
ワールド・フューチャー・スポーツゲームズでは水泳、陸上、格闘、レース、卓球、サッカー、ドローンレースなど、さまざまな種目で、ロボットやドローンの性能が競われる予定だ。もし最初の大会が成功すれば、2年ごとの開催が視野に入れられている。ロボット×スポーツという枠組みは、今年を境に、世界中で一気に市民権を得るのだろうか。各国の試みを注視したい。
1 2