UAE・ドバイ政府「海難事故にロボットライフガードを投入します」

ロボティア編集部2016年9月7日(水曜日)

アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイ政府は、海で溺れている人々を救出するために、ロボットを使用することにしたと明らかにした。

同ロボットは、エミリーという名称で、通称では“ロボットレスキュー”もしくは“ロボットライフガード”とも呼ばれている。長さ125㎝、重量11㎏のボート形ロボットで、海上を時速35㎞/hで移動する。エミリーは、人間のライフガードの約12倍速いスピードで“泳ぐ”ことが可能で、また人間が移動しにくい荒い波や潮流のなかでも救助に向かうことができるとドバイ政府は説明している。

なお、エミリーは充電式電動ポンプとしても機能し、最高130㎞の距離を移動することができる。また、一度に最大で5人までの海難事故遭遇者を救助することができる浮力も備える。今後は、海上で救助活動を行っていたライフガードが、遠隔操作で要救助者に接近することができるようになる訳だが、ドバイ政府はジェットスキー、モーターボートをともに運用する方針も並行して打ち出している。

現在、ドバイ政府はドローンやロボット、最新テクノロジーの集積地として同エリアを強化する方針を打ち出している。今回の決定も、その一連の流れのなかの施策のひとつと思われる。

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