BDML「2000倍の重さを運べるアリ型ロボットを開発」

ロボティア編集部
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MicroTug_マイクロタグ
photo by bdmlstanford

 3月13日、米スタンフォード大学バイオミメティックス&デクスタラス・マニピュレーション研究所(Biomimetics and Dexterous Manipulation Laboratory=以下、BDML)が開発した、アリ型ロボット「マイクロタグ(Micro Tug)」の最新動画が公開された。マイクロタグはその重量より、最大2000倍重いものを牽引することができる。集団で大きな獲物を運ぶアリの生態や能力から、研究のヒントを得たという。

 マイクロタグの重量は17gに過ぎないが、強力な力を発揮するのが特徴となっている。 BDMLは、6台のマイクロタグが、1.8トンに達する車を牽引する映像を公開。“ひとつの強力な力”ではなく、“多くの力を完ぺきに組み合わせる”ことにより、効率的な力を発揮できるという論理を立証した。BDMLは以前にも同様の趣旨の研究成果や動画を発表しているが、今回の動画ではより詳細に、分かりやすくマイクロタグの性能を確認することができる。

 この研究を他の例えで表現するならば、「6人の人間がエッフェル塔を引っ張ること」や「大人の象をぶら下げながらガラス窓を登ること」に相当するという。今後、さまざまな分野で応用することが可能になるのではないかと期待されている。

 マイクロタグの足部には滑らないように超微細ゴムが取り付けられている。これは、生体模倣技術(バイオミメティック)の長所を生かした実例だと評価されている。BDMLの関係者は、「マイクロタグは、ひとつひとつがアリのように個別に非常に強い力を持つが、一緒に仕事をする能力も持つ」と説明している。同研究成果は、きたる5月にスウェーデン・ストックホルムで開催される「ロボット工学とオートメーションに関する国際会議」(ICRA)で披露される予定となっている。

(ロボティア編集部)