アルファゴ以降の人工知能、世界で激化する覇権争い

ロボティア編集部
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グーグル_人工知能
photo by marketingland.com

 人工知能(AI)を巡るグローバル覇権競争が激しさを増している。グーグルがアルファゴの活躍で勢いをつけるなか、IBM、マイクロソフト(MS)などの古豪の反撃も著しい。一方、百度など中国企業も人工知能を巡る主導権争いに参戦しようとしている。

 Googleは最近、囲碁人工知能プログラム「アルファゴ」に続き、クラウドサービスに機械学習(マシンラーニング)機能を拡大した。2001年から関連分野に約280億ドルを注ぎ込んでいる。画像認識、音声認識、電子メールなど多方面で機械学習サービスを提供し、ユーザーとの接点も増やしている。昨年11月には、機械学習オープンソースライブラリ「テンサーフロー(TensorFlow)」を公開した。エリック・シュミット会長は当時、「機械学習システムにも”標準”が必要。オープンソースでより多くの人が参加できるようにして、標準化を牽引する」としている。

 IBMは、認知コンピューティングプラットフォーム 「ワトソン(Watson)」で人工知能市場を攻略する。ワトソンは、自然言語を理解し、膨大なデジタル知識に基づいて仮説を生成、継続的に学習する。最近、IBMはブルーミックス(Bluemix)韓国語版のリリースを予告している。ブルーミックスは、クラウドでアプリケーションを開発して、ワトソンと連携する開発者のための統合プラットフォームサービスだ。いわゆる”ワトソン生態系”を構築するための措置といえる。

 一方、MSは人工知能テストプラットフォーム `AIX`を無料公開することにした。AIXは、MSが買収したゲーム「マインクラフト」の中でAIをテストして、パフォーマンスの向上を図る。Googleとは異なり、実際の世界と同じ事物や構造などを反映した仮想環境で、普遍的かつ総合的な人工知能の実装に焦点を合わせている。また、 人工知能音声アシスタント「コルタナ(Cortana)」や、スカイプ翻訳音声認識技術などを公開している。ディープラーニング開発ツール CNTK(Computation Network Toolkit)と分散機械学習開発ツールも提供する。

 Facebookは昨年末、AIサーバー「ビッグサー(Big Sur)」の設計を無料で公開した。ビッグサーは機械学習のデータ学習時に使用されるサーバーで、データ処理速度を高めた。これに先立ち、ディープラーニング開発環境「トーチ(Torch)」向けモジュールもオープンソースで公開した。