野生動物保護の新たな技術...人工知能で密猟者を追い詰めろ!

ロボティア編集部
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KENYA/
photo by earthtouchnews.com

PAWS(Protection Assistant for Wildlife Sanctuary)」という名称のそのソリューションは、これまでウガンダやマレーシアの国立公園に設置され、テストが行われてきた。両国では象牙を狙う象の密猟が頻繁に起こっていた。ファン博士は、「PAWSを通じて公園内の密猟行為が起こる場所を分析・予測しパトロールを強化した結果、その数が大きく減少した」としている。

 これまで各国の自然公園では、パトロールが手薄な場所に被害が集中していた。しかし、PAWS稼働後は、状況が変化。動物たちの移動経路、過去に密猟が起こなわれた場所などの関連情報を入力後、データ分析を通じて、密猟者が出没すると推定される場所を予測できるようになった。その結果に基づいて、取り締まりを強化した結果、密猟発生頻度を大幅に削減することができたという。関係者は密猟者と人工知能の“かくれんぼ”で、人工知能が圧勝を収めていると指摘している。

 これまでの科学者たちは、密猟を防ぐためさまざまな方法を研究してきた。そのひとつに、動物ロボットを現場に配置し、密猟者をおびき寄せるというものがある。去る2月、ワシントンポストは米国野生動物保護当局が密猟防止のために、多数のロボットを投入していると伝えている。

>>>米動物保護当局「動物型囮ロボットで密猟者をおびき寄せる」

 また去る2月、インド東部のカジランガ国立公園は、密猟者を根絶するためにドローンを導入すると発表した。これまで同国立公園はサイの密猟に悩まされてきた。公園側はドローンで公園の広大な地域を、効果的に監視する方針だという。

 そのように、さまざまなテクノロジーを駆使した密猟掃討作戦が進んでいるが、やはり人工知能の導入はより強力な威力を発揮するものとみられている。USCのファン博士は「現在、PAWSの不足点を補完している。今後、人工知能の能力が強化されれば、密猟者の居場所が減るだろう」と自信をのぞかせている。