シンガポール政府・官庁がドローン活用を積極的に拡大

ロボティア編集部
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ジオスペースプラットフォーム (2)
photo by Ministry Of Transport

 建設部門でもドローンの導入が進む。食糧管理動物保護局(Agri-Food and Veterinary Authority of Singapore=AVA)、建築建設庁(Building and Construction Authority=BCA)、陸上交通庁(Land Transport Authority=LTA)など、多様な政府機関の建設現場の点検作業には、すでにドローンが必須とさえなりつつある。

 これまでは各機関がそれぞれ、現場で点検作業を行っていたが、シンガポール土地管理局(Singapore Land Authority=SLA)が「ジオスペース(Geo Space)」というクラウドプラットフォームを用意し、すべての作業をドローンを使用して管理・遂行できるようにした。

 具体的には、ジオスペースを通じてドローンの飛行経路を計画し、飛行前後のデータおよび写真や動画、3Dイメージなどのデータを各機関で共有可能に。結果、現場を直接訪れなくとも点検ができるようになり、時間とコストの削減に成功したという。重複点検による時間や人件費の削減、建設現場における度重なる作業中断のデメリットも抑えることが可能であるという。

 一方、内務省(Ministry of Home Affairs=MHA)傘下の市民防衛庁(Singapore Civil Defence Force= SCDF)は、火災などの救助活動にドローンを採用する。市民防衛庁は、ドローンにGPRS(=General Packet Radio Service、「GSM」のネットワークを利用した パケットデータ通信技術システム)と、有害ガス検知器などの機能を搭載。“火災専門ドローン”に改造し、災害現場で救助隊に状況をいち早く伝える用途で活用する。煙や熱を探知する時間を短縮することで、迅速な人命救助が可能になるという。