コナミがプロデュースしたロボットアームがかっこいい

ロボティア編集部2016年5月25日(水曜日)

 写真の男性ジェームズ・ヤングさん(26歳)は4年前、友人とともに旅行していた際に線路に落下。左腕を失う大怪我を負いました。

 一命を取り留めたヤングさんはその後、十数回の手術の末、義手を装着して生活することに。しかし、当初着用した義手は、見た目的にも、機能的にも水準が低く、身に着けているだけでも不便で仕方がなかったそうです。

コナミ_ロボットアーム2
photo by the alternativelimbproject.com

 そんなヤングさんに、ゲーム企業として有名な「コナミ」が、最新鋭のロボットアーム(義手)をプレゼントしました。コナミは自社のゲームを好きだと公言するヤングさんのために、アクションゲーム「メタルギアソリッド」のプロモーションの一環として、ロボットアームを渡すことを約束。義足アーティストや技術チームと協力して、開発を進めました。

 そのロボットアームの制作を主に牽引したのは、ロンドンの人工四肢専門アーティスト、ソフィー・ディ・オリビーラ・バラタ(Sophie de Oliveira Barata)氏でした。彼女はコナミに所属するデザイン専門家と、3Dプリンタでロボット義手を製作する専門メーカー「オープンバイオニクス(openbionics)」と協力。写真に登場するような、かっこいいロボットアームを完成させました。

コナミ_ロボットアーム
photo by the alternativelimbproject.com

 なおオープンバイオニクスは過去に、リハビリに奮闘する子どもたちのために、ディズニーとタイアップ。マーベル(Marvel)、アナと雪の女王、スターウォーズなどの人気キャラクターの腕を模倣した、ロボットアームを開発・提供してきました。それらの成果が、今回のロボットアーム開発にも生かされているようです。

>>「腕を失った子供たちに未来を」かっこいいロボットアームが登場

 今回開発されたロボットアームは、ただ見た目がかっこよいというだけではなさそうです。重さは約4.7㎏程度で、実際の腕に似た精密な動きが可能。加えて、レーザービーム(のような光)、懐中電灯機能、IT機器の充電が可能なUSBポート、小型ドローンを装着することができる機器などが搭載されているとのことです。