【地方創生×空撮】ドローンエモーション田口厚代表インタビュー

―日本のドローンビジネスに対する提言、またドローンエモーションの今後の抱負についてお聞かせください。

 昨年、私の方でも、ドローン関連ビジネスを立ち上げるために多くの方と話し、情報収集させてもらいました。現場ではドローンに関する夢や希望は非常に多かった。対照的に、実際にビジネスを立ち上げるという前提に立った時、具体的に落とし込んだ話がなかなか見えないというのが私の印象でした。

 個人的には、そこをどうにか突き詰めてビジネスとして実現したかった。ちょうど、現在の設立メンバーたちとの交流もはじまったのですが、動画にはストーリーが必要だ!という点で一致しました。そこからアイデアを練り上げて、地方創生に寄与する観光客誘致など、大きなストーリーにドローン活用しようという目標を定め、ビジネスとして動き出すことにしました。

 今後は地域の魅力を詰め込んだ動画のメッセージを、どれだけ多くの人に広げることができるかという、本来の目的を意識して、コンテンツの質を上げていきたいと思います。ドローン空撮動画の多くは、「キレイ」とか「スゴイ」に終始している感が...。そこにとどまらず、空撮動画による地域の魅力拡散や、観光客誘致のノウハウを実証実験を通して蓄積していきたいです。現在、福岡県にある東峰村と実証実験を進めることが決定済みです。また、編集まですべて含んだクオリティーの高いソリューションを提供したいと考えています。

 同時進行で、ドローン空撮オペレーター自体のレベルがあがるような、競争の要素を盛り込んだ素材販売フィールドを作っていきたいとも考えています。つまり、国や自治体の安全基準をしっかり守った動画を、ユーザーが視聴・評価、かつ購入でき、評価が高いオペレーターに発注がくるような仕組みづくりです。

 個人的にはドローン動画を見せた時に、感動してもらえることがすごくうれしかったという原体験があります。ドローンエモーションという社名にも「ドローンが生み出す感動を提案する」というテーマが込められています。今後、ビジネスをさらに具体化してくことで、日本のドローン産業の活性化に資するこというのが、わたしどもの大きな目標です。

河鐘基

記者:河鐘基


1983年、北海道生まれ。株式会社ロボティア代表。テクノロジーメディア「ロボティア」編集長・運営責任者。著書に『ドローンの衝撃』『AI・ロボット開発、これが日本の勝利の法則』(扶桑社)など。自社でアジア地域を中心とした海外テック動向の調査やメディア運営、コンテンツ制作全般を請け負うかたわら、『Forbes JAPAN』 『週刊SPA!』など各種メディアにテクノロジーから社会・政治問題まで幅広く寄稿している。