エネルギー消費効率を”学ぶ”スマートスーツの開発進む

ロボティア編集部2016年6月15日(水曜日)

 アメリカでは、パワードスーツを軍事目的で利用する研究が盛んに行われている。SRIインターナショナルからロボットスーツ開発部門が分社したベンチャー企業Superflex.Incでは、筋力が衰えた人や、体力を要する場所で利用できるスマートロボットスーツ「スーパーフレックス(Superflex)」を開発中だ。

 スーパーフレックスは、アメリカ国防高等研究計画局(DARPA) が開発に出資していた「ウォリアー・ウェブ・プロジェクト(Warrior Web Project)」がルーツとなっている。同プロジェクトの目的は、ウェアラブル・ロボット技術によって兵士のパフォーマンスを高めることにある。

 関節と筋肉を電動アシストすることで、より重い兵器や機材の運搬を可能とし、一方で怪我を追うリスクを低減させることを目標として開発が進められている。

 これに加え、スーパーフレックスには新機能として、着用者の運動パターンを学習し、必要なときに必要な部分だけパワーサポートをオンにする機能を追加したと発表されている。これによって、バッテリー駆動によるシステム全体の使用時間をより長くするのに成功したとのことだ。

 開発責任者であるマイク・ラフィアンドラ(Mike LaFiandra)氏は、プロジェクトの最終目標を「兵士にエネルギーを提供すること」としている。例えば、歩行においては、兵士が移動に使うエネルギー総消費量を軽減することで、疲れを減らし、任務遂行能力を向上させるというものだ。

 このウェアラブル・ロボット技術は他にも、警察官や消防士の任務時に使用することや、障害者や高齢者のサポートに活用することが考えられている。スーパーフレックスは、スーツの価格や外観、発売時期など詳細については発表されていないものの、いかに良いコストパフォーマンスを実現するかという点で注目を集めている。