ロボット義足スタートアップ「HuMoTech」障がい者にフィットする義足を目指す

ロボティア編集部2017年6月30日(金曜日)

 米国カーネギーメロン大学のロボット研究者が設立したスタートアップ・ヒューモテック(HuMoTech)では、足が切断されてしまった障がい者のための「ロボット義足」を開発している。なかでも、臨床医が積極的に活用できるタイプのロボット義足開発が同社のターゲットだ。

 2010年にカーネギーメロン大学で博士号を取得し、現在、ヒューモテックCEOを務めるジョシュ・カプト(Josh Caputo)氏は、「市場には数百種類の義足製品が登場しているが、臨床医はどの製品が患者に適しているか判断しなければならない。ただ人々の体は驚くほど複雑。臨床医が患者の体に合った義足を選択することは、非常に困難なプロセスだ」と、自身の研究・開発の意図を説明している。

 ヒューモテックが開発するロボット義足は、ランニングマシン後部にあるアクチュエーションユニット、および義足コントローラーと連動している。義足を着用したユーザーがランニングマシンで動くと、アクチュエーションユニット内部の装置が動きをサポートする仕組みだ。研究者はその様子を観察しながらセットアップを変更、また義足の状態をモニタリングする。

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photo by humotech ウェブサイト