中国フィンテック産業、銀行を脅かすサービスに

中国フィンテック産業、銀行を脅かすサービスに


Posted date:2016.06.19


フィンテック_中国2

photo by baidu


 フィンテック(Fintech)と呼ばれるIT技術を駆使した新たな金融サービスが、次々と生まれている。指紋だけで支払いが出来る「手ぶら決済」、人工知能による資産運用「ロボ・アドバイザー」など、金融をより便利かつ身近なものに変えようという技術が、世界中で急速に発展を遂げている。 

 中国では、IT企業大手であるテンセント・ホールディングス(騰訊控股)や、電子商取引(EC)大手であるアリババグループ(阿里巴巴集団)が、既存の銀行の牙城を崩さんとする勢いだ。 

 中国におけるモバイル決済システムの導入は、アメリカより進んでいると言われている。今年 3月にアメリカの連邦準備制度(Federal Reserve System=FRS)が公開した世論調査によると、アメリカのスマートフォン利用者のうち、12ヶ月以内にスマートフォン機器を通じて決済をおこなった比率は4分の1に とどまった。一方、アリババグループが展開する電子決済サービス「アリペイ(支付宝)」の利用者は、月間4億5000万人にのぼるという。 

 アリペイのモバイルアプリを提供しているのは、2011年に同グループから独立した「マ蟻金融服務集団(Ant Financial Services Group)」だ。中国内オンラインショッピングのシェアを誇るアリババグループと提携して多様な割引サービスを提供し、オンライン決済市場において急成長を遂げた。 

 また、テンセント社においても、2014年には5億4900万人ものユーザーが送金サービスを利用し、従来の銀行を抜いて顧客数1位を占めた。なお、中国工商銀行(ICBC)4億6500万人、中国農業銀行4億5600万人、中国建設銀行3億1400万人と、その後に続いた。

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参照
newspim.com