世界で徐々に増える農業を支える人工知能とロボット

ロボティア編集部
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 同社のサービスはアメリカの農家の3分の1が利用するなど人気を集めている。また2015 年 8 月には、農業機械に接続することで、より細かい農作業の記録が可能なIoTデバイス 「FarmLogs Flow」を発表した。

 また、厳しい農業情勢のなかで農業生産の高品質・低コスト化が強く求められている昨今、作物の特徴を捉えて農作業を行うロボットが登場している。例えば、作物の葉を健康なものとそうでないものに分類。その写真をコンピューターに読み込ませることで、病気の葉と健康な葉の違いを学習させることができる。

 例えばこのような研究は、米ペンシルベニア州にあるペンシルベニア大学生物学者のデヴィッド・ヒューズ准教授などが、26種の病気に感染した14種の作物を利用して行った。研究チームはコンピューターに5万を超えるイメージを読み込ませ、学習させた。その結果、コンピューターは新たに入力される葉の健康状態を、99.35%の精度で識別できるようになったという。

 研究チームは、開発中のアプリであるプラントビレッジ(PlantVillage)を、人工知能によってさらに強化しようとしている。PlantVillageは、世界中の農民が病気にかかった作物の写真を掲載し、専門家が診断を行うというフローを可能にしたアプリだ。掲載された写真は「病気にかかった葉の画像データ」として、人工知能に学ばせるためのデータとして確保する狙いもある。

 一般的に作物の成長を妨害する病気の原因は、細菌やカビと思われがちだが、実はほとんどがカルシウムとマグネシウム不足によるものであったり、塩分や暑さなどの生理的ストレスによるものだという。しかし、病気の通知を受けた農家が、害虫駆除や除草剤などピント外れな対処法を行い、お金や時間をムダにしてしまう現状がある。そうした作物の病気の本当の原因を、迅速かつ正確に人工知能が特定してくれるようになる未来もそう遠くはなさそうだ。