注目の農業用ドローン・エアロヴィロンメント社「Quantix」1回で50万坪を探索可能

ロボティア編集部2016年11月23日(水曜日)

 エアロヴィロンメント(AeroVironment)のドローン・クオンティックス(Quantix)は、ドローンとクラウド分析サービスを結合。大規模な農場経営の効率性を高めることを目標とする。

 エアロヴィロンメントの戦略担当副社長スティーブ・ギトリン(Steve Gitlin)氏は、「ほとんどの農家は、自ら足を運んで農業に従事するが、耕作地が100エーカーを超えると、一定の時間で全体を見て回るのは非常に困難になる。そのため、以前の経験とサンプルに依存することになる」と指摘。ドローンの有用性について示唆した

 RGBおよびマルチスペクトルカメラを搭載したクオンティックスは、一度の飛行で400エーカー(約50万坪)の土地を探索することができ、高解像度の画像を撮影する。データは付属のタブレットですぐに分析することができ、ドローンの離着陸もそのタブレットで簡単に操縦することができる。

 より詳細な分析が必要な場合、エアロヴィロンメントのクラウドサービス「DSS(Decision Support System)」を利用することができる。このサービスは、エアロバイロンメントの他の無人飛行システムと互換性がある。

クオンティックスは、垂直離着陸が可能。また操縦が容易で、離陸した後は水平飛行で長距離を飛ぶことができる1時間以内に進める距離は、直線距離で約65Kmだ。ギトリン氏は、現段階で米FAAが「ドローンはオペレータの視界内にいなければならない」と規定しているが、規制が緩和されれば、パイプラインや道路、電力線検査などに活用できると強調している。

Photo by AeroVironment