セブンイレブン&フラーティーがドローンで食品配達に初成功

ロボティア編集部2016年7月24日(日曜日)

 米国で初となるドローンによる食品配達が行われた。配達されたのは、セブンイレブンのチキンサンドイッチ、ドーナツ、コーヒー、キャンディなどだ。

 欧米メディアによれば、ドローンスタートアップ企業・フラーティー(Flirtey)は11日、ネバダ州の都市リノで、食品を1.6㎞離れた家庭に配達した。これは、米国内で当局の許可を受けた、初の商用ドローン配達の実例となる。

 ネバダ州政府の支援を受け自律走行システムを監督する非営利団体・ネバダ自律システム協会(NIAS)は「今回の配信に特別な計画が必要だった(中略)リスクを分析し、居住者の安全とプライバシー保護のために、飛行手順を具体化した」とコメント。一方、フラーティーCEOマット・スウィーニー(Matt Sweeney)氏は、「セブンイレブンとのコラボレーションは最初のステップに過ぎない(中略)フラーティーは家庭にドローン配達するための準備を進めてきたが、今日は未来に向けた大躍進の日となった」とした。

 フラーティーは、人道的支援の観点から、世界の災害現場などでドローンを使った配達関連の事業に参加している。今後も、セブンイレブンとのコラボレーションをさらに拡大していく計画だ。

 セブンイレブンのマーケティング責任者ジーザス・デルガド・ジェンキンス(Jesus H. Delgado-Jenkins)氏は、「ドローン配達は、顧客にとって最大の利便性(中略)今回の配達は、小売業者がドローンを利用して家庭に消耗品を配達した最初の事例(中略)今後、店舗のすべての商品を、数分以内に、顧客に配達することができるようにする」と、事業を本格的に展開する構えを見せた。