続々登場、ウェストの締まり具合を自動調整するスマートベルト

ロボティア編集部2016年9月28日(水曜日)

 フランス製のスマートベルト「ベルティ(Belty)」は、スマート化された大きなバックルが、ウエストの細かな変化に反応し、自動でゆるんだり締まったりするベルトだ。座った時にはくつろげるようにベルトが緩まり、立ち上がると再び締まる。

 このような締まり具合は自分の好みによって専用のモバイルアプリを利用して調節することもできる。そのうえ学習機能も備えており、満腹の時や一日中何も食べないときなど、自身の状態によってベルトを調整できる。

 自動で調整されるベルト機能のほかに、フィットネス追跡機としても活用できる。バックルの内部にはジャイロスコープや加速度計といった、あらゆるセンサーが備わっている。これらのセンサーとスマートフォンを連動させると、ベルトは日々の身体活動を測定するアクティビティ・トラッカーに早変わり。専用アプリによって日々の推移をチェックすることができ、例えば怠けすぎで運動をするべきときには、ベルトが振動してその旨を通知してくれる。

 ベルトは高価なフランス産の皮を使うなど、ファッション製品という点も考慮されている。 しかしながら、製造会社であるイモタ(Emiota)は、ベルティの価格や発売時期などの詳細事項をまだ発表していない状態だ。

 一方、サムソン電子(Samsung)の社内ベンチャーとしてスタートした、スタートアップ・ウェルト株式会社が開発したウェルト(WELT)もまた、スマートベルトだ。一見、普通のベルトのように見えるが、内部にセンサーを搭載したバックルを通じて、ウエストのサイズや歩行情報、座っている時間を自動測定してくれる。

スマートベルト_welt_samusung
photo by Kickstarter

 この製品はいとも簡単に着用者のウエストを測定することができる。ベルト自体がウエストのサイズを確認することができる測定機能を兼ね備えているためだ。また、ベルトをつけた状態で歩くとウォーキングに関する情報を計算する。移動距離や万歩計、カロリー消費計算まで、歩行にかかるデータはスマートフォン専用アプリに自動で転送される。

 また、移動している間に座っていた時間を計算する機能もある。さらには、食べ過ぎの測定も可能である。もし、着用者が食後にベルトをキツく感じて緩めると、そのデータも記録。アプリを通じて、食べ過ぎに対してアラームで警告する仕組みもある。

 ウェルトが測定するすべてのデータは専用アプリを通じて確認できる。バックル部分にはマイクロUSB端子を備え、フル充電の状態であれば、20日間連続で使用することができる。バッテリーの容量は90mAh.バックルの重さは10gで内部には加速度計と自己センサーを内蔵されている。サポートしているモバイルアプリは、アンドロイドとiOSすべて。ウエストのサイズはそれぞれ、28~32インチのSサイズ、32~36インチのMサイズ、36~40インチのLサイズ、40~44インチのXLサイズの中から選べるようになっている。

 同製品はクラウドファンディングサイトの「キックスターター(Kickstarter)」を通じて資金を募っており、販売価格は約2万4000円程度となる予定だ。