アメリカ通信大手・ベライゾン(Verizon)が、ドローン専用LTEデータプランを用意する見通しだ。10月6日、ウォールストリートジャーナルなど海外メディアが詳細を報じた。
ベライゾンは、LTE通信モジュールを搭載したドローンに、データプランを適用する計画だという。料金プランの準備とともに、ドローンのネットワークカバレッジ(受信範囲)もテスト中だという。
ベライゾン関係者によれば、料金は月額で、LTEデータを1ギガバイト使用した場合は25ドル、10ギガバイトを使用した場合は80ドルほどを念頭に置いているという。
なお、ここでいうデータ量は保存容量を基準としているそう。圧縮などの方法もあるが、例えば10ギガバイトならば、30fpsのフルHDの動画を90分、言いかえれば、最大飛行時間30分のドローンを三回ほど飛ばし、LTEを使って撮影したデータを伝送できるレベルだと説明している。
ベライゾンのほか、AT&T、クアルコムもドローンのLTEネットワークをテスト中だ。今後、ドローン専用LTEネットワークを巡って、新たな競争が起こる可能性が高い。料金がどうなるかは注目したいところだが、いずれにせよLTEで撮影したデータを転送する方法は、特定の産業やマニアの間で需要があると見込まれている。ベライゾンのサービス開始は、来年はじめと予想されている。