韓国・2016国家対テロ総合訓練...小型ドローンを使ったテロ想定

ドローン_テロ対策訓練_韓国
photo by 韓国・2016国家対テロ総合訓練

 韓国で複合施設のテロに備えた「2016国家対テロ総合訓練」が行われた。10月6日、舞台となったのはソウル・蚕室(チャムシル)総合運動場だ。同訓練には、首相室対テロセンター、国防部、警察庁、国民安全処、ソウル市など5つの機関から関係者500人余りが参加。韓国では歴代最大規模の対テロ総合訓練となった。

 韓国のテロ対策基本計画に基づいて実施された訓練では、様々なテロの状況が想定された。都心や地下鉄駅などでの自爆テロや銃乱射、人質がとられたケースなどがそれにあたる。また訓練では、状況の伝達、爆発物処理、テロリスト鎮圧、死傷者の救助などすべての過程が点検された。

 特筆すべきは、ドローンがテロに悪用された状況をシュミレーションした訓練。ドローンを利用した爆破テロが行われることを念頭に置き、ドローンを撃墜する戦術訓練も実施された。

 現在、ドローンの普及とともに、機体を使用した犯罪が増えているという統計も、世界各地で目立ちはじめた。今後、小型のドローンがテロに使われる可能性も決して否定できない。どのような悪用シーンがありえるのか、シュミレーションや抑止方法の確立が進むことが期待される。

河鐘基

記者:河鐘基


1983年、北海道生まれ。株式会社ロボティア代表。テクノロジーメディア「ロボティア」編集長・運営責任者。著書に『ドローンの衝撃』『AI・ロボット開発、これが日本の勝利の法則』(扶桑社)など。自社でアジア地域を中心とした海外テック動向の調査やメディア運営、コンテンツ制作全般を請け負うかたわら、『Forbes JAPAN』 『週刊SPA!』など各種メディアにテクノロジーから社会・政治問題まで幅広く寄稿している。