ドローンを「ハイジャック」するイカロスシステム公開

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 ドローンにはIoT機器特有の脆弱性があり、ハッキングの可能性から排除することはできない。特にドローンは他のIoT危機とは異なり、ハッカーに掌握された場合、周囲に物理的な害を与える“武器”に急変する可能性がある。

 10月26日に東京・青山ダイヤモンドホールで開催されたイベント「PacSecセキュリティ・カンファレンス 2016」では、とある関係者が、主にイベントやレジャー用に使用されるドローンを無作為にハッキング、操縦する様子を披露して注目を集めた。

 セキュリティ会社トレンドマイクロのジョナサン・アンダーソン氏は、ドローンを含むリモートプロポで動くすべての飛行体の通信プロトコルを掌握・ハッキングする「イカロスシステム」を公開した。

 同システムを利用すれば、単に電波妨害などで飛行体の動き制限するレベルではなく、遠隔制御装置のセキュリティ脆弱性を狙い、機体を“ハイジャック”することも可能だ。このようなハッキングシステムには、制御不能なドローンが事故を起こさないようにコントロール可能にしてくれるメリットがある反面、悪用されてしまう危険性もある。

 過去には、IBMの現職セキュリティの専門家が、警察が所有する高価なドローンをわずか20ドルの機器でハッキングしてみせたこともある。空の利便性向上は、悪意あるものにとってもまたしかり。今後、セキュリティー面でも対応策が発展することが望まれる。

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バーナード・コン

記者:バーナード・コン


マカオ生まれ、香港育ちの日本人。香港を中心に日系企業への各種コンサルタント業務を行う。中国語翻訳&フリーライターとしても活躍中。現在、ポルトガル在住。

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