期待の新スポーツ「ドローンサッカー」国際的競技になるか

ドローンサッカー_韓国
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 ドローンを使った最新スポーツがまたひとつ登場しそうだ。そのスポーツとは、“ドローンサッカー”。

 ドローンサッカーでは、炭素素材の保護フレームに包まれたドローンが、ゴールの数を競い合う。ドローンが、地上から約3メートルの位置にあるゴールを通過すると、得点になるというルールだ。競技に参加する機体の数は、敵味方双方5台ずつの計10台。保護フレームは直径36㎝、重さ200グラムで、ドローンの総重量は830gとなる。

 今回の競技は、11月4日に開催された「韓-中3Dプリンティングドローン産業博覧会2016」のいちプログラムとして、韓国・全州ワールドカップ競技場の室内で開催されたのだが、競技スペースは長さ13m、幅7mで、周囲には高さ4.6mワイヤーフェンスが設置された。なお本物のサッカーのように、ボールを使って争う競技も計画されたそうだが、ボールをコントロールする技術が実現できずにいるという。ドローンとおよび周辺システムは、カムティック総合技術院(camtic)が開発した。

 動画でドローンを操縦する人々は、大韓ドローン振興協会と全州ドローンサッカー模範団のメンバーだ。

 大韓ドローン振興協会のチョン・ジンピョ氏は、「『ドローンを愛する人々』という同好会で活動しているのだが、オープン戦に参加してみた。ドローンサッカーは個人技や、スピードに重点を置いているレースとは異なり、互いのコラボレーションが重要。思ったより、よくつくられていておもしろい」とコメントしている。

 一方、大会を主催した全州市の金融産業チーム長、イ・キソプ氏は「炭素繊維と音響機器などを製造する中小企業の売上高向上、またドローンスポーツ普及のためにドローンサッカーを企画した。来年には、クラブ同士が競える大会を開催する計画であり、国際スポーツ化が目標」と野心を表明した。

 全州市は今後、ドローンサッカー場を無料で楽しめるように常設の体験場を活用する予定。昨年9月には、韓国政府の「地域融複合スポーツ産業の発掘公募事業」でドロンサッカーの実施機関として選定されている。

河鐘基

記者:河鐘基


1983年、北海道生まれ。株式会社ロボティア代表。テクノロジーメディア「ロボティア」編集長・運営責任者。著書に『ドローンの衝撃』『AI・ロボット開発、これが日本の勝利の法則』(扶桑社)など。自社でアジア地域を中心とした海外テック動向の調査やメディア運営、コンテンツ制作全般を請け負うかたわら、『Forbes JAPAN』 『週刊SPA!』など各種メディアにテクノロジーから社会・政治問題まで幅広く寄稿している。