期待の新スポーツ「ドローンサッカー」国際的競技になるか

ロボティア編集部2016年11月4日(金曜日)

 ドローンを使った最新スポーツがまたひとつ登場しそうだ。そのスポーツとは、“ドローンサッカー”。

 ドローンサッカーでは、炭素素材の保護フレームに包まれたドローンが、ゴールの数を競い合う。ドローンが、地上から約3メートルの位置にあるゴールを通過すると、得点になるというルールだ。競技に参加する機体の数は、敵味方双方5台ずつの計10台。保護フレームは直径36㎝、重さ200グラムで、ドローンの総重量は830gとなる。

 今回の競技は、11月4日に開催された「韓-中3Dプリンティングドローン産業博覧会2016」のいちプログラムとして、韓国・全州ワールドカップ競技場の室内で開催されたのだが、競技スペースは長さ13m、幅7mで、周囲には高さ4.6mワイヤーフェンスが設置された。なお本物のサッカーのように、ボールを使って争う競技も計画されたそうだが、ボールをコントロールする技術が実現できずにいるという。ドローンとおよび周辺システムは、カムティック総合技術院(camtic)が開発した。

 動画でドローンを操縦する人々は、大韓ドローン振興協会と全州ドローンサッカー模範団のメンバーだ。

 大韓ドローン振興協会のチョン・ジンピョ氏は、「『ドローンを愛する人々』という同好会で活動しているのだが、オープン戦に参加してみた。ドローンサッカーは個人技や、スピードに重点を置いているレースとは異なり、互いのコラボレーションが重要。思ったより、よくつくられていておもしろい」とコメントしている。

 一方、大会を主催した全州市の金融産業チーム長、イ・キソプ氏は「炭素繊維と音響機器などを製造する中小企業の売上高向上、またドローンスポーツ普及のためにドローンサッカーを企画した。来年には、クラブ同士が競える大会を開催する計画であり、国際スポーツ化が目標」と野心を表明した。

 全州市は今後、ドローンサッカー場を無料で楽しめるように常設の体験場を活用する予定。昨年9月には、韓国政府の「地域融複合スポーツ産業の発掘公募事業」でドロンサッカーの実施機関として選定されている。

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