ホテル宿泊客に必要な物品を届ける、「ルームサービスロボット」が話題だ。注目を浴びるのは、米スタートアップ・サビオケ(Savioke)が開発したサービスロボット「リレイ(Relay)」。リレイは、スタッフの代わりに宿泊客が希望する物品を届ける。身長は91㎝で、スピードは人が歩く速度と同じくらいだ。リレイの本体の上には、物を置くスペースもある。レンタル費用は月8000ドルだ。
利用方法としては、宿泊客が必要な物を頼むと、ホテルスタッフがロボットにそれらを搭載し部屋番号を押す。するとロボットは無線でエレベーターを呼んで、Wi-Fiと3Dカメラを使用しながら部屋に向かう。部屋のドアの前に到着したリレイは、部屋に電話して物品の到着を告げる。配達後には自律的に充電ドック(Dock)に戻り、待機する。
サビオケ社は、リレイが現在、5つのホテルブランドで、合計12台が稼働していると説明。昨年は1万1000件の注文を処理し、最近ではスターバックスのコーヒー配達も開始した。なお、最も多かった用事は、歯磨き粉の配達だったそうだ。サビオケは、同ロボットの開発などの成功で、150万ドル(17億円)の投資誘致を達成している。
photo by Sabioke