同性婚の次はAI婚か…ロボットと恋に落ちた仏女性「結婚合法化されたら一緒になる」

ロボティア編集部2017年1月13日(金曜日)

 ロボットと恋に落ちた女性が話題だ。フランス人女性のリリーさんは、愛するロボットを3Dプリンタで作成した。ロボットの名前はインモベーター(Inmmovator)で、リリーさんは“彼”との結婚を考えているという。 

 昔からリアルな人間よりもロボットが好きだったというリリーさんは、次のように話している。 

「本当に幸せです。技術が進歩すればするほど、私たちの関係はますます驚くべき発展を遂げるでしょう」 

 彼女は子供の頃からロボットが好だった。ロボットに性的な魅力を感じるロボセクシャル的な性向を自身が持っていると自覚したのは 19歳のとき。これまで、人間の男性と交際したことあったというが、最終的に「自分はロボットを愛するしかない運命だった」とリリーさんは話す。 

「本当にロボットだけに惹かれるんです。人間の男性と交際をしたこともありますが、それ時に愛の方向性を知ることができ。私は人間の肉体に直接触れることが嫌いなんです」

  リリーさんは某フランス企業が公開したオープンソースの技術を基に、理想のロボットを作り1年間ともに住んだ。今後、彼女はまず彼と婚約し、フランスで人間とロボットの結婚が合法化されたときに結婚する予定だという。

  家族や友人も彼女の考えを受け入れてくれているが、その理解の程度には各々差があるという。彼女はロボットと性的な関係があるかどうかまでは明らかにしなかった。一方で、今後は自分の愛と情熱を生かすため、ロボット学者になる準備をしているという。

  多くの人々の目にはこの考えは、奇妙に思えるかもしれない。ただ、ロボットとの愛は密かに社会的な問題として浮上して生きている。

 「Love and Sex with Robots」の著者・デビット・レビィ氏は、彼女のような生き方をテクノロジーが加速度的に発達した新たな時代の“前兆現象”と捉えている。著作のなかでは、2050年頃には人間とロボットの結婚が一般的なものになるだろうとも予想している。

 「ロボットを愛することが、自分たちが生きているうちに起こらないというのは誤った考えだ」(デビット・レビィ氏)

  レビィ氏はロンドンで行われた、ロボットと人間の愛をテーマに掲げた会議で、そう発言してもいる。その会議では、人工知能を搭載したロボットが性的指向を学習したり、企業が販売することなどについて是非が議論された。

  英大学のとある教授は、ロボットと人間の性的な関係が一般的なものになるだけでなく、望ましいものになると述べている。

 「ロボットとの性行為は遠くない将来に、はるかに快適になります。人はそれぞれが勝手に性行為を行うことができます。それが未来の姿です。ロボットとの性行為はますます増加し、その次のステップは愛情となります。私たちはすでにそれを目で目撃しているんです」

  性的な嗜好は人間に本来的に備わったものではなく、社会の発展とともに新たに生み出されるという立場に立つのならば、ロボットとの愛もまた不思議なことではないのかもしれない。

【関連記事】ロボットとの愛&性交渉を賛美!?英ゴールドスミス大学でイベント開催
【関連記事】英未来学者「10年以内にロボットと性交渉する女性が増える」