中国勢が攻勢...CESアジア2017「気になるロボット5選」

ロボティア編集部2017年6月19日(月曜日)

 中国・上海で、6月7日から9日にかけて「CESアジア2017」が開催された。会場には多くのロボットが出品され訪問客から大きな注目を集めた。中国ロボット技術の急速な発展を誇示した同展示会だが、「サウスチャイナ・モーニングポスト(SCMP)」は、CESアジアに出品されたロボットの中で、観光客から特に好評を博した5つのロボットを紹介した。

■コワロボット(Cowarobot)

photo by Cowarobot

 上海に拠点を構える企業「コワロボット」はスーツケースロボットを公開した。スーツケースロボットはナビゲーション機能や、自動的に障害物を避け持ち主を追う機能を備える。また持ち主との距離を認識し、自動的にスーツケースをロックをしたり解除する。一方、持ち主は連動している腕輪でスーツケースと自分の間の距離を確認したり、アプリを通じてスーツケースの位置を追跡することができる。スーツケースは4車輪と6車輪の2種類がある。

■パワーレイ(Power Ray)

 北京にある企業「パワービジョン(Power Vision)」が開発した「パワーレイ」は、釣りマニア向け水中ロボットだ。パワーレイは、魚の動きや周辺の風景などを撮影したり、水の温度をチェック。Wi-Fiで転送する機能を持っている。4K・UHDカメラ搭載。

■ヘキサ(HEXA)

photo by youtube

 北京にある企業「ビンクロス」が開発したロボットでクモの形をしている。6つの足を使って、様々な地形を移動することができる。ロボットに搭載されたカメラは、周辺にある物体や状況をを認識する機能を持っている。カメラで撮影したイメージはスマートフォンやVRヘッドセットで閲覧可能。

■アイパル(iPal)

photo by youtube

 南京にあるロボット企業「アバターマインド」が公開した「アイパル」は、子供や老人とのコミュニケーションのために開発されたヒューマノイドロボット。教育や、安全をモニタリングする機能を備え、「Android(アンドロイド)OS」の搭載で人との会話に対応する。ロボットに搭載された赤外線・超音速センサーは物体・状況の認識や、障害物を避ける機能を有する。高さは約1mで、Wi-Fi・Bluetooth対応。15.2cmの 液晶ディスプレイが搭載されている。

■サンボット(Sanbot)

photo by youtube

 深センにある企業「チハン・テクノロジー(Qihan Technology)」が開発したヒューマノイドロボット。IBM社の人工知能(AI)「ワトソン」と、クラウド基盤の人工知能(AI) を使って、効果的なコミュニケーションを提供する。また、販売店でも活用できるよう、ICカード支払機能や、人を認識する機能なども備える。 30ヶ国語対応。

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photo by power vision ウェブサイト