ビッグデータで街の動きをリアルタイムに捕捉する「WindyGrit」…SNS投稿や警察・交通情報など分析

 次いで、システムに統合されたマシンラーニング(AI)が、安全検査に合格できない可能性が高いレストランを分類することを支援する。衛生管理者はそれらデータを利用して、検査計画の優先順位を設定。リスクの高い店舗にだけ、衛生調査官を派遣するという仕組みだ。

 シカゴ市のチーフ・データ・オフィサーであるTom Schenk Jr氏は、衛生検査について「8週間の(調査)期間中、重要な違反を発見するのにかかる平均時間を1週間以上短縮することができた」とコメントしているが、街を見通すウィンディグリットの恩恵はすでに小さくないようだ。

 またウィンディグリットは、公衆衛生上のリスクを軽減するためにも使用されている。夏のシカゴには、頭痛、嘔吐、下痢、最悪の場合は死亡の原因となる西ナイルウイルス(West Nile Virus)を持った蚊が繁殖する。そこでシカゴ市は、ウィンディグリットを用いて、市内189カ所に設置された蚊捕獲用トラップのうち、最も多く蚊を捉えたトラップを地図上に表示。それらデータを利用し、病気の拡散を制限する計画を策定した。

 ビックデータを使って街の課題を解決するウィンディグリットの今後に注目したい。

■関連記事
橋梁点検にビックデータ・IoT・ドローン…韓国「鉄道運行1億㎞あたり事故7.2件さらに改善」
中国ベンチャー投資が過去最高の3.5兆円…関心対象は「ロボット・AI・ビックデータ」
ドローンとビックデータで気象情報を把握…米国で研究進む
韓国通信大手・KTがビックデータで感染症ウイルスの検疫強化