カナダ・オンタリオ州政府が米レジェンド3D社に約2.7億円支援

ロボティア編集部2017年8月3日(木曜日)

 カナダ・オンタリオ州政府が、VFXやVR、3D変換の分野で世界トップレベルを誇る米レジェンド3D社 (Legend 3D, Inc.本社:米ロサンゼルス) に、最大310万カナダドル(約2.7億円)の助成を行うことを発表した。これは、レジェンド3D社のカナダにおける事業拡大を支援するためのものだ。

 レジェンド3Dが過去に手掛けたハリウッドの超大作には、現在日本で上映中の『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(2017年)他、ハリーポッターシリーズの『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016年)、新『ゴーストバスターズ』(2016年)、『ドクター・ストレンジ』(2016年)、『アメイジング・スパイダーマン』(2012年)など数多くの人気作品がある。

 レジェンド3Dは、同計画に2700万カナダドル(約23.7億円)以上を投資。オンタリオ州政府の助成と合わせた投資総額は、約3100万カナダドル(約27億円)に上る。この投資によって、同社はトロント市とその周辺地域のいわゆる「グレーター・トロント・エリア」で展開する複数の事業を1つのオフィスに統合する予定。2021年の完成を目指すとしている。

 レジェンド3Dはトロントで271人を新規に雇用し、現在雇用している280人と合わせて少なくとも551人を雇用することになる。551人の従業員の大多数は、映画撮影後の編集作業である「ポスト・プロダクション」や特殊効果(SFX)、通常の2D映画の3Dへの変換やソフトウェアの研究開発などに従事する計画となっている。