AR(拡張現実)市場規模はVR(仮想現実)の3倍…2020年に13兆円産業に

AR(拡張現実)市場規模はVR(仮想現実)の3倍…2020年に13兆円産業に

関連ワード:AR VR デジタルヘルスケア

Written by Pocca

Posted date:2016.11.17

AR_VR_ロボティア

 10月18日、アメリカの調査会社であるガートナー(Gartner)は、2017年に企業や組織が戦略的に取り組むべきとする「技術トレンドワード」のトップ10を発表した。そこには「機械学習とAI(人工知能)」「ブロックチェーン と分散型台帳」「インテリジェントなアプリ」「仮想現実(VR)と拡張現実(AR)」などがあげられている。

 なかでも「仮想現実(VR)と拡張現実 (AR)」は、夏に爆発的人気を博した「ポケモンGO」や、Facebookが買収した米Oculus VRのヘッドマウントディスプレイ(HMD)「Oculus Rift」、さらには、先月ついに発売されたソニーの「PlayStation VR(PS VR)」など、さまざまな分野から注目され、急激なスピードで拡大しているとする。

 そもそもARとVRの差は何だろうか。 簡単に言えばARは現実背景に3次元仮想イメージを重ねてひとつの画像で示す技術であり、VRは仮想環境全体をコンピュータ・グラフィックで作成し、実際に周辺状況のように感じるようにする技術である。

 しかし、ポケモンのようなゲーム以外にも、ARの可能性は限りなく大きい。 たとえば、スウェーデン家具大手イケア(IKEA)で開発されたカタログアプリは、AR技術を使って、自宅でイケアの家具を3D視覚化することができる。印刷されたカタログから家具をピックアップした後、スマートフォンのカメラを使いながら実際の部屋を撮影すると、画面上の部屋に選択した家具が表示される仕組みとなっている。

 部屋のデザイン性を確認したり、正確な大きさを割り出すなど、製品の購入を検討する 際に非常に便利なサービスだ。このように、一般消費者たちにはあまり馴染みのなかったAR技術は、ゲーム産業だけでなく、他の産業分野において身近なものとして定着しつつある。

 英国の投資銀行ディジ-キャピタル(Digi-Capital)が昨年発表した報告書では、仮想現実 (VR)と拡張現実(AR)を合わせた世界のビジネス規模は、2020年に1200億ドル(約13兆434億円)になると推測している。特筆すべきはその内訳で、全体1200億ドルのうちVR関係はわずか300億ドル(約3兆2608億 円)にすぎず、残りの900億ドル(約9兆7826億円)はAR関係だととしている。

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