火星に生命体はいるのか?探査ロボットの性能に注目が集まる

ロボティア編集部
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火星2020ローバーミッション
イメージ画像 photo by wikipedia

 火星の表面に液体状の水が流れているという強力な証拠が9月28日、米国航空宇宙局(NASA)の発表で提示され、火星に生命体が存在するかどうかに関心が集まっている。

 火星に生命が存在している、もしくは過去に存在したという確かな証拠はこれまで全く発見されなかった。ただし、火星が地球と同じような生命体が存在する可能性が太陽系の星で最も高く、人間が生きるために最も適した場所という点では、専門家たちの意見に相違はない。

 これと関連し、2020年に予定されているNASA・火星2020ローバーミッションが注目を集めている。この計画の主な目的は、火星の環境に関する情報を収集し、星の表面の地質学的プロセスと、歴史を研究することである。過去に生命体がいたか、現在、生命体がいるのか、また生命体の痕跡があるかなどの情報も収集することになる。

 この計画で火星に送られる探査ロボットは、2012年8月も火星表面に着陸した「キュリオシティ」をベースにして開発される予定である。同ロボットは、アームを除いて長さ3m、幅は2.7m、高さ2.2mとなる。

 このロボットにはパノラマおよび立体画像撮影が可能なカメラを搭載。また、火星表面の鉱物組成を把握するために使われるカメラ「メストカム-Z」や、化学組成分析、鉱物組成の把握、遠距離でも有機物質の存在を把握することができる「スーパーカム」などが搭載される。

 同様に、X線蛍光スペクトラムアナライザを用いて詳細な化学組成分析を行うことができる「ピクスル」(PIXL)、微細規模イメージングと紫外線レーザーを用いて鉱物組成を把握、有機化合物を検出する「シャーロック」(SHERLOC)、火星の大気の二酸化炭素から酸素を作り出す技術をテストする「モクシー」(MOXIE)なども搭載されている。

 また、温度、風向、風速、気圧、相対湿度、ほこり大きさや形状などを調べる環境分析装置「メダ」(MEDA)、土地を掘削地表面下の地質構造をセンチメートル単位で把握することができるレーダー「リムファックス」(RIMFAX)なども搭載される予定である。

 ここには米国だけでなく、フランス、ノルウェー、スペイン、デンマーク、ドイツ、オーストリアなどの研究者も参加する。

(ロボティア編集部)