セグウェイ、米国内における特許権保護が成功裏に進む

ロボティア編集部2016年3月18日(金曜日)

 セグウェイ(Segway)が特許権の保護に積極的に乗り出している。

 米国際貿易委員会(US International Trade Commission、略称ITC)は10日、セグウェイが要求した特許調査と関連し、セグウェイが特許を保有している製品を米国内への持ち込みすること禁止する「一般輸入排除命令(General Exclusion Order、略称GEO)」を公布した。

 今回のGEO公布により、セグウェイの米国における特許番号8,830,048が持つ特定の権利を侵害する個人用移動手段は、製品の出所に関係なく、同特許が存在する限り、米国への搬入が禁止される。

 セグウェイは2014年9月9日、自社の知的財産権を侵害したと思われる個人移動手段、当該製品の部品、マニュアルの製造、輸入業者、販売代理店などを含む多数の申請者を相手取り、ITCに調査を依頼、着手することを要請した。今回のGEO公布は、セグウェイが依頼した調査が成功したことを意味する。

 ITCは、輸入禁止命令が特定の個人にのみ限定されることで、これを迂回し悪用するケースを予防するため、また、特許侵害行為に一定のパターンがあり、特許を侵害した製品の出所を識別しにくいという事情を考慮した際に、GEOが必要であると判断。これを公布することになっている。

 ITCはまた、セグウェイの米国特許番号6,789,640および7,275,607、米国デザイン特許番号(US Design Patent No.)D551,722、D551,592、米国著作権登録番号(US Copyright Registration No.)TX-7-800-563によって保護されている個人用移動手段、当該製品の部品およびマニュアルなどの特許侵害製品が、米国に許可なしに輸入されることを禁止する制限輸入禁止命令(limited exclusion order)を下した。

 なお、米国では昨年、セグウェイのコピー商品と思わしきホバーボードが突如として発火、家が全焼するなどの事件が相次いで起こっている。

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