スマートロボット×物流の未来とは!?オンタリオ州の最新事情

倉庫ロボット_カナダ・オンタリオ州

北米最大の自動車生産地域

 トヨタ・ホンダ・GM・クライスラーなど世界の自動車メーカーが操業しているカナダ・オンタリオ州は、北米最大の自動車生産の地域の一つとして知られております。厳しい市場競争にさらされる中で、自動車関連工場のオートメーション化など生産技術の高度化がなされてきましたが、その技術が今、ロボット産業の成長を支えています。実際、州内ではオートメーション・ロボティクス関連の企業は350社以上あり、また、38の総合大学・カレッジで、ロボット関連のコースが提供されているなど、オンタリオはカナダ最大のロボット産業の集積地となっています。

 カナダ・オンタリオ州のウォータールーに拠点を置くクリアパス・ロボティックス社(Clearpath Robotics Inc.)内では、何でもない外見の長方形のロボット、「オットー(OTTO)」が発信するメロディカルなビープ音が聞こえてきます。このロボットは、くるくる回転したり反転したり、止まったり動き出したり、製造フロアーで従業員の周りをぐるぐる動き回ることができます。

 しかし「オットー」はよくある、ありふれた産業ロボットとは一線を画しています。正式には「自立型マテリアル・ハンドリング・テクノロジー」と呼ばれ、倉庫保管および流通作業に「スマート・シンキング」の要素を付け加えるよう特別に設計されているのです。

 倉庫で使われるロボットは何ら真新しいものではありません。ものをつまみ上げて箱に詰めるだけのロボットというのは世の中に数多く存在します。これらのロボットは、棚の間を動き回って品物を選択し、大きな容器に入れるという作業を行っています。あるいは決められたレーンの上を、在庫品を持ち運びながら動き回る無人搬送車(AGV)というのもあります。さらには、ストーレジ区域内でコンテナを動かす役割を担う巨大なガントリークレーンもあります。

 しかしながら、今やこれらのワークホース・システムは、光学センシングや、人工知能(AI)、センサー技術などの進展により、従来よりもはるかにインタラクティブかつ高い生産性を備えたロボットへと変わりつつあるのです。

Dr. Robert A. Ulmer

記者:Dr. Robert A. Ulmer


オンタリオ州政府在日事務所代表 兼 カナダ大使館参事官(商務)。オンタリオ州トロント出身。30年余年の間、日加間の国際ビジネスをはじめ、幅広い分野にわたり、日加交流の架け橋を担う知日派。2006年から現職。オンタリオ州政府在日事務所(Ontario International Marketing Centre、東京都港区カナダ大使館内)は、日本とオンタリオ州の貿易・投資促進を図る目的で2006年2月に開設されました。同在日事務所は、日本企業の投資誘致活動、オンタリオ企業・輸出業者への支援、日本の行政・媒体関係者の協調関係を深めるなど、様々な活動を通じてオンタリオ州の産業、ビジネスを紹介し、日加間のビジネス交流・貿易の促進に取り組んでいます。【お問い合わせ】オンタリオ州政府経済開発省 日本広報窓口(株式会社トークス内)

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