2020年に中国のドローン市場は1兆円へ...民間活用拡大で2017年の6倍に

ロボティア編集部2018年1月18日(木曜日)

2020年に中国・商業用ドローン市場の規模が、600億元(約1兆322億円)を超えるとの分析が公表された。2017年に100億元(約1720億円)を突破した中国の商業用ドローン市場だが、当局の政策支援に支えられ、今後も急成長を続けていくという見通しである。

昨年末、中国工業情報化部は、「商業用ドローン産業の発展に関する意見」を発表し、2020年に商業用ドローン市場の規模が生産価値基準で600億元を突破すると予想した。その背景として、「公共分野だけでなく、民間においてもドローンの活用範囲が大きく広がっている」と現状を指摘。急速に拡大する市場の需要に合わせて、「政府もドローンの生態系づくりに幅広い政策支援を行う」とした。

工業情報化部が最も注力しているドローン支援分野は「安全性」だ。ドローンはリモート制御で動くので、通信状態によっては墜落や衝突事故を引き起こす可能性がある。工業情報化部は「製品(ドローン)開発支援、ドローン産業育成、運行の安全性確保のためのシステム構築などを3大ドローン政策支援の課題とした」と言及。今後、中国の商業用ドローンの市場規模が毎年25%以上成長し、2025年には2020年比で3倍以上となる1800億元(約3兆1000億円)規模にまで膨らむと見通している。