リモートワークを導入する9つのメリット・7つのデメリットとは

ロボティア編集部
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リモートワークが広く採用され始めている昨今、そのメリットとデメリットが浮き彫りになっています。自分や自分が属している会社にリモートワークが適しているかどうか。しっかりと見極めることが重要となってくるでしょう。

▼リモートワークのメリット

1.通勤からの解放
満員電車や混雑したバス、渋滞による時間の無駄遣いなど、通勤時間はストレスフルで憂鬱なものです。仕事に行く前に疲れてしまうとうのは、ある意味、非効率の極致でもあります。そんな出退勤のストレスから解放されるということは、リモートワーク最大のメリットのひとつです。

2.時間の節約
通勤時間のみならず、出勤準備をする時間、退勤のための整理を行う時間などを合わせると、働き手は実に多くの時間を浪費していることが分かります。仮に通勤が1時間かかるのであれば往復2時間、準備と整理を合わせて3時間。一週間で15時間、一ヶ月で60時間、年間720時間です。リモートワークは人生で最も大事な財産である時間を節約してくれます。

3.費用の節約
通勤には費用すなわちコストがかかります。交通費やガソリン代、車の維持費のみならず、会社によっては服装や身なりに気を使わなければなりません。服、カバン、靴、アクセサリーなどの支出に加え、時においしくもないランチミーティングに高いお金を払わなければならないこともあります。それらを削減できます。

4.柔軟な勤務時間
ほとんどのリモートワークは厳格な勤務時間を指定せず、働き手の応じて柔軟に運用されます。リモートワーカーは自分が一番働きやすく、集中できる時間に仕事ができます。そのため子供の登下校を優先したり、病院に行くこともできます。自分の仕事のリズムに合わせて最適に働くことができるのです。



5. 業務自律性
リモートワークは環境的に責任と権限を委譲せざるを得ない働き方であり、組織全体として成果のみを評価することを求められます。リモートワーカーは責任感を持って自律的に働くようになり満足度も高まります。

6. 勤務環境の選択
オフィスはレイアウトやインテリアが変わらない限り、その環境でそのまま働くことになります。しかし、リモートワークは自分の環境で働くことができます。自宅をオフィスとして最適化することもできますし、シェアオフィスやカフェを利用することもできます。 環境の変化は時に、仕事にインスピレーションを与え集中力向上にも寄与します。

7. ストレス減少&リラックス
リモートワークに関する複数の調査で共通して現れる結果のひとつは、リモートワークが個人のストレスを減少させることです。前述した出退勤のストレスに加え、業務環境で発生する対人的な葛藤、集中を阻害する音、不必要な会議や電話など、本来、なくてもよいストレスをシャットアウトできます。一方、窮屈なスーツや靴をまとう必要がありません。 髪の手入れやメイクも必要なくなります。リラックスや適切な安らぎは、集中または生産性向上につながります。

8. ワーク・ライフ・バランスの向上
時間が節約されることにより、働き手は家族や子ども、友人、恋人、ペットと過ごす時間を増やすことができます。自分の裁量で処理できる時間が増えることはまた、さらに仕事に励んだり、趣味を充実させることもできるでしょう。各人のワーク・ライフ・バランス
向上は、企業や社会の活力に還元されます。

9. 文化的・健康的な生活
時間の節約は、散歩やジョギングなど運動できる時間を生み出します。リモートワーカーは自分の好きな時間に運動できます。会社に通勤していた時のように、朝早く起きたり、夜中にランニングする必要がなくなります。また、食事する時間に余裕ができることにより、健康な食習慣を築くことができます。同時に文化的な余暇を過ごす時間も確保できます。

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▼リモートワークのデメリット

1. 業務・個人の時間の転換が困難
リモートワークで在宅勤務の場合、自らを律せないと仕事と個人の時間・空間が一緒くたになってしまいます。場合によっては、目が覚めた瞬間から寝るまで仕事から離れられないなどの状況に陥ります。結果、リモートワークのメリットが全て無駄になる可能性もあります。

2.仕事を妨害する新たな要素
リモートワークにも仕事を妨害する要素があります。自分自身に環境に対する裁量がある分、きちんとそれらをコントロールできなければ生産性が落ちます。例えば、掃除、洗濯、食事の準備などもあらかじめ済ませなければなりません。個人の時間と仕事の時間を、自ら線引きして管理する能力や習慣が求められます。

3.孤立感
リモートワークでは、同僚やクライアントと、テレビ会議、チャット、電話などでコミュニケーションを取りますが、ほとんどの時間を一人で過ごします。休憩や、昼食も一人です。長期間にわたり対人関係が希薄な状況が続くと、人によっては孤独感に苛まれて逆にストレスを溜め込んでしまうことに繋がります。

4.業務対応力の低下
リモートワークで個人業務の生産性は高まります。しかしならがら、ひとりで処理できないタスクの処理効率は落ちます。オフィスであれば、隣の席の同僚や上司にすぐに相談することができますが、リモートワークでそうもいきません。総合的に見た際、個人の生産性はあがっているが、組織全体の生産性は低下しているというケースも起きえます。



5.リアルタイム協業の障壁
ほとんどのリモートワークは、Eメールやチャットツールなどを使用しますが、そのすべてはやりとりがリアルタイムではなく、一定の時間差が前提となります。ブレインストーミングや重要な意思決定の際にはテレビ会議ツールなどが利用されますが、電波状況や情報の伝達に制限があります。リアルタイムで協業を行う際には、オフライン会議に比べて障壁が多いといえるでしょう。

6. 健康問題
リモートワーカーが身体によくない生活習慣で働き続けると、むしろ健康を害することが増えるでしょう。こちらも、個々人がどの程度自分を律することができるかが、ひとつの大きなネックになります。しかしそれは簡単ではなく、企業としてはリモートワークでも健康や精神衛生を支えることができるワークフローを導入することが必須となるかもしれません。

7.オフィス出勤との比較・評価の難しさ
仮にオフィス出勤とリモートワークを選択することができるとしましょう。その場合、会社はどちらの働き手を評価するでしょうか。理想は「仕事ができる人」ですが、現実的にはそうもいかない可能性があります。毎日、オフィスに出勤する人を「献身的」「誠実」と評価してしまうかもしれません。そもそも、リアルタイムでコミュニケーションすることで上司と連帯感が生まれ、仕事の成果そのものに違いが生まれるかもしれません。結果的に、リモートワークが相対的に評価されず、昇進などにおいて不利益を受けることもあります。企業経営者、マネージメント担当者としては、そのような現実が起こりうるということを考慮していく必要があるでしょう。


上記のような理由から、リモートワークに向く人・向かない人を判断することができるかもしれません。例えば、リモートワークに向く働き手の要件は以下の通りです。

・自ら業務・生活の管理ができる人
・集中する時間が比較的長く、効率的に働くことを好む人
・集中力を妨げるさまざまな要素をコントロールできる人
・時間管理ができる人
・指示や管理がなくても自ら仕事ができる人
・限られた対人関係に耐性がある人
・自ら成果を出せる基本的な業務能力を備えた人

またリモートワークが向いている組織の要件というのもまた存在しそうです。

・ビジネスの特性上、セキュリティ管理が大きな問題にならない組織
・顧客との対面、もしくは装置や設備などへの依存度が低い職種
・組織が水平で権限と責任が委任可能な組織
・成果中心の組織文化や仕組みが構築された組織
・チームメンバー同士が非対面コミュニケーションでもほとんどの業務が可能な組織
・率直なコミュニケーションが可能な組織文化
・企業と社員間、社員と社員間の信頼が形成されている組織